永遠の都イタリアローマ観光で外せないスポット7選
イタリアのローマは「永遠の都」と表現される美しい街。世界中の観光客が訪れるローマは街の至る所に古代ローマ時代から様々な年代の史跡が残されています。初めてローマを訪れる方はどこから訪ねるべきか迷ってしま...
更新日:2020年4月13日
「すべての道はローマへ通じる」。ローマの北側から南ローマへとつながるアッピア旧街道は、広大なローマ帝国の起点だった。沿道にはカタコンベと呼ばれる墓地が点在する。
270年、蛮族の脅威に備えて建造された。ローマ市内を囲むアウレリアヌスの城塞18の門のなかで最大で、南のブリンディシとを結ぶアッピア旧街道の起点であった。現在、門の上には城塞博物館があり、市壁の上を散歩することもできる。
2つあったアーチは5世紀の改築で1つに
聖ペテロと聖パウロの2人の聖人に捧げられた聖堂で、ローマの七大バジリカのひとつ。キリスト教徒迫害の時代に殉教した2人をしのぶ巡礼者が、世界各地から今も訪れる。地下にある殉教者たちのカタコンベは必見。
当初は三廊の聖堂だったが13世紀に単廊式に改装
キリストの足跡をかたどった石も納める
水道橋の起源は紀元前4世紀と古く、皇帝たちにより浴場や生活用水として利用するために造られた。石造りの高いアーチを築き、上部に渡した水路にはゆるやかな傾斜が設けられ、ときには地中をも通って水が運ばれた。
空を横切り続く石造りのアーチは壮大なロマンそのもの
1849年に発掘された、初期キリスト教最大の埋葬施設。3世紀にローマの司教の墓と定められ、とりわけ重要なカタコンベとなった。「聖チェチーリアの墓」など、地下4層に及ぶ墓所をガイドの案内で訪れることができる。
宗教的に神聖な場所なので見学時は服装にも注意を
3世紀のフレスコ画で飾られた「秘跡の墓」もある
4世紀にマクセンティウス帝が造営した複合施設のひとつで、競技場はほぼ完全な形を今に伝える。長さ520m、幅92mで、1万人近い観衆を収容できた。競技場西側の出走ゲート両脇には、出走を告げるラッパ手のための塔が残っている。
街道沿いに競技場、館、息子ロムルスの墓廟を建設した
マクセンティウス帝の遺跡群の先に見えてくるのは、執政官メテッロの娘で大富豪クラッソの息子の妻であったチェチーリア・メテッラの墓である。直径29m、牛頭や花綱の美しいフリーズが残っている。
保存状態も良い大きな円筒形の遺構は目をひく
墓から出土した遺物が入口の壁に埋め込まれている
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