永遠の都イタリアローマ観光で外せないスポット7選
イタリアのローマは「永遠の都」と表現される美しい街。世界中の観光客が訪れるローマは街の至る所に古代ローマ時代から様々な年代の史跡が残されています。初めてローマを訪れる方はどこから訪ねるべきか迷ってしま...
更新日:2020年4月13日
古代ローマの祭司カイウス・ケスティウスが建てさせたみずからの墓であるピラミッドを起点に、キーツやシェリーが眠るイギリス人墓地、地名の由来となった「山」の周囲を歩く。
【街歩きコース】
START B線 ピラミデ駅
↓ 3分
①カイウス・ケスティウスのピラミッド
↓ 1分
②イギリス人墓地
↓ 15分
③テスタッチョ広場
↓ 10分
GOAL B線 ピラミデ駅
移動時間約30分
テスタッチョとは、ラテン語のtestae(陶器のかけら)に由来。ここには古代ローマ時代、オスティアの海に到着した地中海各地からの品物を満載し、テヴェレ川をさかのぼってきた小船の船着き場があった。その品物とは大理石や麦、オイルなどで、それらの容器として素焼きのアンフォラ(両手付の壺)が使われていた。壊れたり、不要となったりしたアンフォラのがれきはいつしか小山のようになり、そこからテスタッチョ(テスタエの山)と呼ばれるようになった。サン・パオロ門脇に立つカイウス・ケスティウスのピラミッドからテスタッチョ散歩を開始。大理石(マルモ)が荷揚げされたことの証しであるマルモラータ通りを左に折れ、イギリス人墓地を左手に眺めながらカイオ・チェスティオ通りを歩く。さらにニコラ・ザバーリア通りから、モンテ・テスタッチョ通りに入る。この道沿いにはパブやトラットリアが点在する庶民の娯楽ゾーン。やがて左手に大きな駅舎のような建物が見えてくる。かつての精肉加工場(マッタトイオ)で、今はオフィスや大学の建築学部などが入居する複合施設。ガルヴァーニ通りと交わるところまで進むと、近年オープンしたモダンな建物のテスタッチョ市場に出る。
エジプト征服後に流行したピラミッド
祭司であったカイウス・ケスティウスの墓。高さ36.4m。レンガ造りで表面に大理石が貼り付けられている。
ピラミデ駅の真正面にある
カトリック以外の信者が葬られた墓地
18世紀以降のプロテスタント、イギリス国教、ギリシャ正教の信者たちが眠る、糸杉の木陰が心地よい静謐の地。
墓地内は多くの猫が暮らす
賑やかな新しい常設市場
2012年にオープンしたモダンな建物の常設市場。生鮮食品や雑貨のほか、パニーノやスイーツなどのテイクアウトも充実しているので、観光客が訪れても楽しめる。
Mercato testaccio. Roma, by My Italian Sketchbook, CC BY-ND
2番目の規模を誇る教皇直属の教会
殉教した聖パウロが埋葬された場所に4世紀に建設され、聖人は現在の主祭壇の下に眠っているという。
四大聖堂のひとつで、屈指の美しい回廊を持つサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂
内部に80本の大理石の柱
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