永遠の都イタリアローマ観光で外せないスポット7選
イタリアのローマは「永遠の都」と表現される美しい街。世界中の観光客が訪れるローマは街の至る所に古代ローマ時代から様々な年代の史跡が残されています。初めてローマを訪れる方はどこから訪ねるべきか迷ってしま...
ミケランジェロ作の最後の建築
教皇ピウス4世が夏の離宮として使用したヴェネツィア宮と、ノメンターナ街道を結ぶ街路計画の一環として、ミケランジェロに設計が依頼された門。凱旋門とは異なり、正面が市街地を向いているのが特徴だ。
広場に面して立つ巨大なピア門は交通の要所
門の北東側ファサードを飾る、大理石の彫刻
ミケランジェロのプランを後世の彫刻家が引き継いで完成させた
南東側から見たピア門。正面には9月20日通りが走る
ローマ市街を見晴らす大統領公邸
16世紀後半までは教皇の夏の滞在地として使用されていたが、1592年に教皇クレメンス8世がここに住んでからは1870年まで歴代の教皇の住居となった。イタリア統一後には王宮とされ、現在は大統領官邸に。内部は一般公開されており、パオリーナ礼拝堂やメロッツォ・ダ・フォルリのフレスコ画などを見ることができる。
日曜の午前のみ一般公開される
クイリナーレ広場に面した正面玄関の前で毎日15時から約20分間行なわれる衛兵交代。この儀式を見るならクイリナーレ通り付近に陣取りたい。日程が許すなら日曜の交代式がおすすめだ。
ベルニーニが設計した傑作建築
バロック時代を代表する建築家ベルニーニみずからが、自身の最高傑作と讃えた教会。1658年にイエズス会の依頼によって建てられた。奥行のない狭い敷地を見事に生かした設計に天才ベルニーニの技巧が光る。暗褐色の大理石で造られた装飾と、金色に輝く漆喰装飾との対比など、色彩の効果も素晴らしい。
バロック建築の最高傑作とされる
ローマ時代の浴場跡に残る教会
古代ローマ時代の遺跡「ディオクレティアヌス帝の浴場跡」の敷地内にある教会。かつては古代浴場の中心にあったバジリカを、教皇ピウス4世の命により、1561年にミケランジェロが修復・再建した。オリジナルの遺跡を生かしたダイナミックな設計で、遺跡をそのまま残したファサードや、横に広く天井の高い身廊など、随所に古代ローマ時代の面影を残している。
教会の内部には圧倒的なほどの広い空間がある
ミケランジェロのデザインが残るファサードは必見
内部のクーポラはパンテオンを思わせる高さが印象的
オペラの歴史に欠かせない劇場
イタリアを代表するオペラ劇場で、1880年に建てられたバロック様式の建物。完成当初はテアトロ・コンスタンツィと呼ばれていた。1900年にプッチーニの『トスカ』が初演されたことでも有名だ。
オペラ・シーズンの夜は多くの人で賑わう
ボッロミーニの才能が詰まった教会
地元ではサン・カルリーノの愛称で呼び親しまれている小さな教会。1634年に奇才ボッロミーニが初めて個人で手がけた建築だ。うねるような曲線や楕円形のクーポラなど、狭く、左右非対称の敷地を巧みに生かす工夫が随所に見てとれる。
ファサードの下部だけを完成させたあと、ボッロミーニは亡くなってしまった
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