永遠の都イタリアローマ観光で外せないスポット7選
イタリアのローマは「永遠の都」と表現される美しい街。世界中の観光客が訪れるローマは街の至る所に古代ローマ時代から様々な年代の史跡が残されています。初めてローマを訪れる方はどこから訪ねるべきか迷ってしま...
更新日:2020年4月13日
このうえなくドラマチックなスペイン広場から、ローマ散歩はスタート。階段を上って眺望を堪能したら再び下り、バブイーノ通りからマルグッタ通りを抜け、ポポロ広場に到着する。
【街歩きコース】
START A線 スパーニャ駅
↓ 4分
①スペイン広場
↓ 2分
②トリニタ・デイ・モンティ教会
↓ 12分
③ポポロ広場
↓ 2分
④サンタ・マリア・デル・ポポロ教会
↓ 2分
GOAL A線 フラミニオ駅
移動時間約25分
ここを訪れずしてローマを去ることはできないとまでいわれるのが、スペイン広場。1726年に完成した、スペイン階段ともトリニタ・デイ・モンティ階段とも呼ばれる、まるで舞台空間のように劇的な雰囲気を持った階段は、その頂上にそびえるトリニタ・デイ・モンティ教会とスペイン広場の間を仕切っていた崖をなくし、往来を可能にするために設けられた。朝から晩まで多くの観光客で賑わうこの界隈には、高級ブランドのブティックから庶民的雰囲気のみやげ物店、トラットリアやカフェ、ホテルが密集し、そぞろ歩くだけでも楽しい。その中心となるのが、スペイン広場からまっすぐ延びるコンドッティ通り。道の両側に、イタリアはもちろん、ヨーロッパ各国の有名ブランド店が並ぶメインストリートだ。スペイン階段を下り、右手バブイーノ通りからさらに右の路地、マルグッタ通りを歩く。かつては巡礼者相手の宿や店が繁盛した界隈で、『ローマの休日』ではグレゴリー・ペック扮する新聞記者のアパートがあったのもこの通り。そのまままっすぐ北上すると再びバブイーノ通りに合流して、ポポロ広場にたどり着く。
ローマの定番観光スポットといえば、スペイン階段。多くの観光客が訪れる
「トレヴィの泉」の美しい彫刻
高級感あふれるコンドッティ通り
閑静な雰囲気のマルグッタ通り
スペイン広場 18世紀初めに完成したバロック様式のスペイン階段を中心とする広場。
トリニタ・デイ・モンティ教会 16世紀に建立されたゴシック様式の教会。教会前の広場からの眺望は一見の価値あり。
ポポロ広場の北側には、アウレリアヌス帝が築いたフラミニア門を前身とするポポロ門があり、広場の中央には高さ36mに達するオベリスクが威容を誇る。ローマ帝国の北の玄関は帝国滅亡後もその役割を果たし、19世紀初頭の再開発によって広場は拡張、ここから南へと向かう道は中央のコルソ通りと左右のリペッタ通り、バブイーノ通りに分散したのである。この広場で見逃せないのは12世紀に市民(ポポロ)が寄進して建てたサンタ・マリア・デル・ポポロ教会。現在見られるファサードはジャン・ロレンツォ・ベルニーニ作。内陣左の礼拝堂ではカラヴァッジョの傑作2点を見ることができる。
ポポロ広場 ローマ帝国時代の北の玄関門が19世紀に拡張、中央にオベリスクを備えた現在の姿となった。
サンタ・マリア・デル・ポポロ教会 12世紀に建設、のちにベルニーニがバロック様式の教会として完成させた。
観光客で賑わう華やかな広場
ローマを代表する観光スポットのひとつで、近くにスペイン大使館があったことからこの名がついた。オードリー・ヘプバーンが一躍スターになった映画『ローマの休日』でもおなじみの場所だ。観光客がひしめく現在と異なり、1800年代は文化人が集まるエリアだった。スペイン階段脇にはイギリス人詩人キーツの住んだ館が記念館として残り、スペイン階段前から延びるコンドッティ通りには、かつて著名人たちが足繁く通った老舗「カフェ・グレコ」が今も人気を集めている。広場周辺はローマ随一のショッピング街としても有名だ。
観光客や地元の若者など多くの人で賑わっている
137段のバロック後期の大階段
丘の上に建つトリニタ・デイ・モンティ教会とスペイン広場とを結ぶあまりにも有名な階段。正式名称はトリニタ・デイ・モンティ階段。1723年に建築家フランチェスコ・デ・サンクティスによって建設された。
階段の上からは、コンドッティ通りなどが見渡せる
オードリー・ヘプバーンがジェラート片手に座っていたのがこのスペイン階段。現在はこの場所での飲食は禁止されている。
名画の世界を感じる
今も飲用されている広場の噴水
ローマ・バロックの巨匠ベルニーニの父、ピエトロの作品。トレヴィの泉と並び水質が良いことで知られる。
バルカとは船の意味。広場中央にある「バルカッチャの噴水」は有名な待ち合わせスポット
正面にある2つの鐘楼が印象的
トリニタとは三位一体の意味。1502年にフランス王ルイ12世の命によって建設が開始され、竣工までに1世紀もの月日を要した。目の前に広がるトリニタ・デイ・モンティ広場には教皇ピウス6世の発案によって建てられたオベリスクがあるが、これは巡礼者たちに道順を示すためのものだった。
スペイン階段の最上段にある見晴らしの良い教会
ロマンティックな伝説が残る泉
初代皇帝アウグストゥスが築いた古代ローマ時代の水道「アクア・ヴィルゴ(処女の泉)」をもとに、1453年、教皇ニコラウス5世の命でよみがえった噴水。現在のダイナミックな姿となったのは18世紀の大改築を経てから。肩越しにコインを投げ入れると再びローマに戻ってこられるという言い伝えがある。
ローマに来たなら必ず訪れたい定番の観光スポット
泉の周りに施された数々の彫刻も、じっくりと鑑賞したい
泉を豪華に飾るネプチューン像
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