更新日:2020年4月13日
ハワイアロハシャツは男性の正装!ルーツは着物!?
ハワイでは、男性の正装であると同時にカジュアルシーンでも活躍するアロハシャツ。誕生秘話には日本との結びつきも深い。
ルーツは日系人の着物シャツ!?
かつて農園で働く日系移民が、着古した着物で開襟シャツを作ったことがアロハシャツの起源だとされる。1930年代には日系人のテーラー「ムサシヤ・ショーテン」が浴衣の生地でシャツを作り、新聞広告に出したことから一般に広まったとも。同時期に「キング・スミス服店」という中国系の店がアロハシャツの商標登録を取り、大量生産している。しだいにアロハシャツはハワイの代表的な観光みやげとなり、1950年代に最盛期を迎えた。
関連リンク
時代とともに変遷する素材や柄
ごく初期のアロハシャツには、着物生地である絹が使われることもあったが、いわゆる「ヴィンテージ」と呼ばれる1940〜50年代のアロハシャツはレーヨン素材が主流だった。肌ざわりが良く吸放湿性に優れているため、ハワイの気候に適していたのだ。当時の柄はシャツ全体に同じ柄が繰り返し入ったオールオーバーパターンから始まり、花などを縦方向に入れたボーダー、シャツ全体が絵画作品のようなホリゾンタル、背中に大胆な絵柄が入ったバックパネルなど次々と新柄が生まれた。1960年代になると丈夫なポリエステルが台頭し、同時にボタンダウンやプルオーバーの襟タイプ、また木綿生地を裏返しに使ったバックプリントも流行した。
【関連リンク】
襟のカタチ
開襟
アロハシャツの元祖。もともと欧米の船乗りが南国の寄港地で着ていた「パラカ」という開襟シャツを真似た。
ボタンダウン
ワイシャツの襟の先にボタンが付いたこのスタイルは、1960年代のアイビールックの流行とともにアロハシャツにも取り入れられた。
プルオーバー
頭からかぶって着るタイプのプルオーバーも1960年代頃からアロハシャツにお目見えした。ビジネスシーンなどにもよく着用される。
柄の種類
和柄
アロハシャツのルーツともいえる。最近はヴィンテージの復刻柄も人気。
マリンブルーの色調の鯉と波。鯉は人気のモチーフのひとつ
伝統的な和柄。躍動感がある泳ぐ鯉で渋くキメよう
淡い色彩の山水画風はコ−ディネイトしやすい
トロピカル柄
カラフルな色使いが多いトロピカル柄は楽園ハワイのイメージそのもの。
あでやかなフラガールとハワイの風景はユーモアも感じられる
カヌー&サーフィンも人気のモチーフ。色も抑えめで上品な印象
リゾート気分満点のトロピカル・プランツには大ぶりな柄が多い
最近人気の珍しい柄
派手過ぎず、それでいて個性的で自由な発想のデザインが次々と誕生している。
【関連リンク】
一見、小紋のようだが、幾何学リング。クセがなく合わせやすい
着る人を選ばない藍色で、着物に似た雰囲気。カモメの群れを表す
淡い地色に、大胆にタンポポの綿毛モチーフを入れてモダンに
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。
- 奥付:
- この記事の出展元は「トラベルデイズ ホノルル」です。掲載している情報は、2014年8〜11月の取材・調査によるものです。掲載している情報、商品、料理、宿泊料金などに関しては、取材および調査時のもので、実際に旅行される際には変更されている場合があります。 最新の情報は、現地の観光案内所などでご確認ください。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。