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まっぷるトラベルガイド編集部

更新日:2024年10月18日

イタリア観光で必ず行きたい「コロッセオ」を徹底解説!

イタリアで人気の観光スポット「コロッセオ」。

名称は知らなくとも、映画や写真で見たことがあるという方がほとんではないでしょうか?

そんなコロッセオは、もともと闘技場として使用されていました。当時4万人もの奴隷により完成されたコロッセオですが、実際に訪れるとその迫力に圧倒されてしまいます。ここでは、コロッセオの歴史や見どころ、営業時間など、役立つ情報満載でお届けします。

イタリア観光ではずせない「コロッセオ」とは?

古代ローマ社会最大の娯楽スポットとして建設された巨大な闘技場の遺跡。今にも観客たちの歓声が聞こえてきそうな圧倒的な迫力がある。
かつてこの地にネロ皇帝の巨大な像があり、その巨像(コロッソ)がコロッセオの名前の由来といわれている

住所:P.zza del Colosseo
アクセス:ⓂB線コロッセオ駅から徒歩1分

コロッセオは、何なんのための建物?

剣闘士同士や猛獣を相手にした戦いを観衆に見せる闘技場で、約5万人を収容する規模の施設だったコロッセオ。

捕虜となった兵士や、解放を目当てにした奴隷たちが剣闘士として出場、猛獣や剣闘士を相手に命を懸けて戦った場所です。

負けた剣闘士は観客に命乞いし、観客がその剣闘士の生命を決めることもあったそうです。罪人の処刑も見世物としてここで行なわれていました。

コロッセオは、誰がいつ建てたもの?

西暦72年にヴェスパシアヌス帝が着工、80年に息子のティトゥス帝によって完成。4万人の奴隷を使い、8年で完成させました。

コロッセオで、なぜ闘技会が行われたの?

その昔のローマ社会は「パンとサーカス」という言葉で揶揄されていました。

当時のローマ皇帝は、民衆の人気を集め政治的な問題から目をそらすために、無料で小麦を配給し、無料で演劇や闘技会を開催して支持を得ていたといわれています。

コロッセオで、闘技会はいつまで行われていたの?

5世紀の中頃、ホノリウス帝のキリスト教時代に入ると残酷な闘技は中止されました。

その後、中世から近代にいたるまで白大理石やレンガなどが建築資材として持ち去られていたが、19世紀にようやく歴史的価値が認められ保存態勢が進みました。

イタリアに行く前にチェック!コロッセオのチケットの買い方を解説

画像:Canva

コロッセオのチケットの買い方はこちら

事前に公式HPから予約が基本。
さまざまなセットがあり、24時間有効の「コロッセオ、フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘」を見学するチケットがおすすめです。

地下に下りれるチケットもありますが、団体見学になり、2時間程度の観光時間が必要となります。

約1カ月前から予約することが可能ですが、すぐに売り切れてしまうので早めに予約するようにしましょう。

事前予約ができなかった場合ははこちら

事前にチケットが買えなかった場合も、ぎりぎりでキャンセルされたチケットが販売されることがあるので直前に公式HPを覗いてみましょう。

当日券もあり、コロッセオ向かいのチケット売り場で販売されますが、連日長蛇の列なので、ぜひ事前に購入しておくことをおすすめします。

確実に見学したい場合は、少し割高になりますが、ツアー参加も考えてみましょう。「GET YOUR GUIDE」や「Viator」などさまざまな旅行会社のツアーがあります。

ローマパス利用時も予約が必要

ローマパスを利用する際は、必ずコロッセオの予約を取ったあとにパスを購入しましょう。

ローマパスを持っているだけでは入場することができないので、事前にウェブサイトから予約してください。

ローマパスとは?

観光と市内交通のチケットのセット(48時間有効)。
公共機関が無料になり、観光スポットは1カ所無料、2カ所目から割引になる特典がついています。オンライン予約も可能ですが、現地での引き換えが必要なので、少々手間がかかります。

【観光案内所】
■テルミニ駅構内24番ホーム付近 
営業時間:9:30~19:00
定休日:無休 ※2023年8月現在改装のため閉鎖中
■コルソ通り 
営業時間:9:30~19:00
定休日:無休

オーディオガイドの借り方

オーディオガイドのみのレンタルはないので、チケットと一緒に購入する必要があります。

入口を進んだ少し奥まったところにオーディオガイドの引き換え場所があります。

イタリア観光ではずせないコロッセオの見どころ5選

コロッセオの見どころ1.観客席

アリーナのすぐ脇にある1階の観客席は貴族階級の席

完成当時、白大理石の装飾が施されていました。かつての面影は、修復された観客席の一部で見ることができます。

客席は身分や性別によって厳しく分かれていたそうで、最上階は奴隷や女性の客席でした。

コロッセオの見どころ2.アリーナ

 ほとんど壊れていますが、現在板張りになっている部分が再現されたアリーナ

闘技場の舞台のことで、ラテン語の砂(=アレーナ)に由来しています。取りはずし可能な板張りの床の上に砂を敷き、剣闘試合などで血に染まるたびに新しい砂がまかれていました。現在は一部分が再現されています。

コロッセオの見どころ3.日よけの天幕

かつてコロッセオの中央には穴の開いた麻製の巨大な天蓋があり、闘技場全体を覆っていました。

こうした工夫により、観客には1日20分以上日光が当たらないようになっていたといわれいてます。

コロッセオの見どころ4.アリーナ地下

コロッセオのむき出しになっている部分が地下。予約制で特別ガイド付きの見学が可能

大道具の倉庫や世界各地の猛獣を入れた檻、試合を待つ奴隷たちの土牢などがあった場所。

猛獣はせり上げ式で登場させるなど高い技術が用いられていました。迷路のように仕切られた壁は、床板の支えになっており、今でもその一部を見ることができます。

コロッセオの見どころ5.出入口

入口の係員が予約時間をチェックする

入場札に記された番号のゲートから入ることで、スムーズに入場できる工夫がされていました。

コロッセオの営業時間と定休日

画像:Canva

コロッセオの営業時間

3月最終土曜~8月:9:00~19:15
9月:9:00~19:00
10/1~10月最終土曜:9:00~18:30
10月最終日曜~2/28:9:00~16:30
3/1~3月最終土曜:9:00~17:30

※入場は1時間前まで

コロッセオの定休日
1/1、12/25

イタリアで大迫力のコロッセオを間近で体感しよう!

イタリアの人気観光スポット「コロッセオ」に訪れる際に知っておきたい情報をお届けしました。

遠い昔に、5万人もの人が熱狂していたこの場所は、今でも世界中の人が集まり活気に満ち溢れています。イタリア旅行の際に絶対に訪れたいコロッセオで、忘れることのできない時間をお過ごしください!

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