更新日:2023年5月22日
ハワイへ出発前の準備 パスポート、ESTAの申請など
ハワイへ出発前の準備(パスポート、ESTAの申請など)についてご紹介します。
パスポート(旅券) PASSPORT
パスポートは海外で自分の国籍を証明する大切な書類。これがなければ、外国の出入国も日本の出入国もできません。旅行の予定が決まったら、まずはパスポートを申請しましょう。すでに取得している場合は、有効期限をチェック。海外では入国条件にパスポートの残存有効期間を設けている国が多いです。入国に必要な有効期間が残っていない場合は、パスポートを更新します。原則として有効期限まで1年を切っていれば、いつでも更新手続きができます。マイナンバーカードとマイナポータルを利用すれば、パスポート更新のオンライン申請も可能です。
■アメリカ入国のためのパスポート(旅券)
アメリカにビザ免除で入国するにはICパスポートが必要。日本では、2006年からICパスポートを発給しているので、国内で取得していれば通常は問題ありません。
■パスポートを作る
パスポートには、発行日から5年間有効な旅券と、10年間有効な旅券があります。18歳未満が申請できるのは5年旅券のみ。申請から受領までは、通常1週間(土・日曜、祝日をのぞく)。写真の規格や身分証明書の種類など、詳細は外務省や自治体の公式サイト等で確認しましょう。
発行後6カ月以内に受け取らないと、そのパスポートは失効してしまいます。その場合、5年間は再申請の手数料が通常より高くなるので、受け取りを忘れないように気をつけましょう。
by fotolia - © taka
新規申請に必要なもの
・一般旅券発給申請書(外務省公式サイトからダウンロード可。申請窓口にもあります)
・戸籍謄本1通(2023年3月27日以降、戸籍抄本は不可)
・写真(縦45mm×横35mm)1枚
・申請者本人を証明する書類(マイナンバーカード、運転免許証など)
※住民登録をしていない単身赴任先や就学先で申請する人、住民基本台帳ネットワークの利用を希望しない人は住民票の写しが必要
申請する場所
住民登録をしている都道府県または市町村のパスポート申請窓口
受け取り時に必要なもの
・申請時に渡された受理票(受領証)
・手数料
10年間有効(18歳以上) 1万6000円
5年間有効(18歳以上) 1万1000円/(12歳未満)6000円
外務省 海外渡航・滞在 パスポート (旅券)
www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport
外務省 パスポート申請書ダウンロード
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/download/top.html
必要なパスポートの残存有効期間 TERM OF VALIDITY OF PASSPORT
滞在日数以上 (ESTAを取得した場合)
アメリカ入国時の残存有効期間90日以上が望ましい
アメリカへビザ免除プログラムを利用して渡航する場合は、帰国日まで有効なICパスポートがあれば入国できますが、90日以上の有効期間が推奨されています。
ビザ VISA
90日以内の観光またはビジネス目的の滞在ビザ不要 (ビザ免除プログラム)
出発72時間前までにESTA(電子渡航認証)を申請する
ビザ(査証)は外国人がその国へ入国するために必要な書類のひとつ。アメリカの場合、90日以内の観光やビジネスでの滞在で、日本国籍ならビザは不要。ただし、帰国日まで有効なICパスポートと、アメリカに隣接しない国への出国用航空券または乗船券があること、入国前にESTA(電子渡航認証)を取得することが条件です。
ビザ免除の条件 ESTA(電子渡航認証)の申請
ESTA(電子渡航認証)とは?
Electronic System for Travel Authorizationの略で、日本語では電子渡航認証と訳され、2009年から義務づけられています。登録は2年間有効です。有効期限内でも、パスポートを更新した場合や、氏名などを変更した場合は、再登録が必要になります。
ESTA未取得だと飛行機に搭乗できません。時間に余裕をもって、出発72時間前までには申請しましょう。
■ESTAの申請
ESTA公式サイトから申請します。パスポート画像をアップロードして、必要事項を入力すればOKです。日本語表示も選べますが、入力は英数字で。有効なパスポート、メールアドレス、クレジットカードが必要です。申請料は$21。支払いはクレジットカードやPayPalで。
本人以外でも申請できますが、旅行会社や申請代行サイトに依頼した場合は、手数料がかかります。高額の手数料をとる模倣サイトも多いので、料金等をよく確認しましょう。
米国国土安全保障省 ESTA申請公式サイト
https://esta.cbp.dhs.gov/(日本語表示可)
ESTA申請の手順 【在日米国大使館】
https://jp.usembassy.gov/ja/visas-ja/esta-information-ja/
アメリカ(ハワイ)入国に必要な書類
• CDC宣誓書
• CDCコンタクトトレーシング・フォーム
• ESTA(ビザ免除の場合)
• ICパスポート・帰りの航空券
※2023年5月現在
新型コロナワクチン接種証明書(2回) ※2023年5月12日から不要となりました
ハワイ(アメリカ)入国には、海外渡航用のワクチン接種証明書が必要です。ファイザーやモデルナをはじめ、日本で一般的なワクチンは2回接種、接種後14日以上経過が条件。18歳未満のこどもは免除可能ですが、現地で新型コロナの検査を受けるなどの条件があります。
ワクチン接種証明書は、接種券を発行した区市町村に申請します。「海外用」の申請には、有効なパスポート、接種券番号がわかる書類またはマイナンバーが必要です。
マイナンバーカードがあれば、デジタル庁の「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」で即日発行も可。海外用はパスポートの顔写真があるページの画像も必要です。
※デジタル庁以外のアプリは無効
CDC要請書類
空港でのチェックイン時に、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)関連書類の提出が必要です。航空会社のカウンターでももらえますが、事前にダウンロードして記入しておくとスムーズ。
CDC宣誓書(Attestation Form)
ワクチン接種についての宣誓書。2歳以上で、米国市民権や永住権のないすべての渡航者は、1人1枚ずつ提出します。2~17歳は、保護者が記入・提出する必要があります。
https://www.cdc.gov/quarantine/order-safe-travel.html
※中国・香港・マカオへの渡航歴がある場合は別の書式
コンタクト・トレーシング・フォーム
感染症対策として、アメリカ(ハワイ)滞在中の連絡先の提出が必要です。氏名、滞在中の住所と電話番号、Eメールアドレスなどを記入して提出。航空会社によっては、オンライン登録もOK。
https://www.cdc.gov/quarantine/order-collect-contact-info.html
※2023年2月現在
航空券 AIR TICKET
日程や目的地が決まったら、航空券を手配しましょう。航空券には種類があり、旅行者がよく使うのは、PEX航空券か格安航空券の2種類。基本的には、PEX航空券は航空会社から、格安航空券は旅行会社や旅行代理店から購入する。時期によって料金が異なり、料金には運賃のほかに、空港使用料や燃油サーチャージなどが加算されます。制約の多い格安航空券のほうが安いですが、年末年始やお盆などの繁忙期には、PEX航空券のほうが割安なこともあります。
PEX航空券 PEX AIR TICKET
航空会社が個人向けに販売している正規割引運賃の航空券。IATA(国際航空運送協会)に加盟するすべての航空会社で使えるIATA PEX航空券、航空会社がそれぞれ独自の料金を設定しているZONE PEX航空券、予約・購入する時期が限定されているAPEX航空券などがあります。予約時に便名や座席を指定できることが多く、マイレージもつき、繁忙期でも比較的予約がとりやすいです。変更やキャンセルには制限があります。LCC(ローコストキャリア)の航空券は、料金が安い分、変更や払い戻しなどの制約が多いです。
格安航空券 DISCOUNT AIR TICKET
旅行会社がパッケージツアー用に仕入れている航空券を、個人向けに販売しているもの。料金が安いかわりに、期間が短いものや帰りの便を変更できないなど、条件や制約が厳しい場合が多いです。繁忙期は取りにくく、料金も高くなります。
オプショナルツアーの予約 TOUR RESERVATION
現地ホテルのツアーデスクなどで申し込むことも可能ですが、出発前に予約しておけば時間の節約にもなり、無駄のないプランニングができます。ツアー催行会社によっては日本からの予約専用電話を設けていたり、日本語の予約サイトがあることも。
【関連リンク】
パッケージツアーと個人旅行
パッケージツアーを利用するか、個人旅行で行くか? それぞれメリット、デメリットがあるので、旅の目的や予算により使い分けを。
安くて気楽なパッケージツアー
パッケージツアーなら、個人でホテルや航空機を予約する手間が省け、英語でのやりとりが苦手な人には気軽で安心。料金も個人で手配するより安くなることが多いです。ハワイの場合、ツアー料金に含まれているのは、往復の航空券代、ホテルへの送迎費、宿泊費ぐらいで、あとはほとんど自由行動というパッケージが多いですが、より自由度を重視するなら、到着日の市内観光やウェルカムランチといったプランが付いているかどうかもチェックポイント。ハワイが初めての人は、逆にこうしたプランを利用するといいでしょう。
ホテルライフにこだわるなら個人旅行
こだわりのホテルやプランがある人は、多少高くついても個人手配がおすすめ。「ラナイから海を眺めたい」、「すぐにビーチに出られる部屋がいい」など、理想のプランを立てて、自分で手配してみるのも、個人旅行の楽しみのひとつです。
お金の準備 MONEY
盗難の被害に遭わないためにも持ち歩く現金は少なめに。クレジットカード社会のアメリカでは、カードで支払えるところが多いです。街なかにはATMも多いので、クレジットカードやデビットカードで必要な現金を引きだすこともできます。
by fotolia - © andreitudoran
旅の予算 TRAVEL BUDGET
■費用
東京〜ホノルル往復の航空券は5万円〜20万円が目安。これに空港税や燃油サーチャージが加算されます。宿泊はスタンダードな中級ホテルで1室1泊2~3万円、高級ホテルで5~10万円が目安。食費は、レストランでの飲食代は日本より高いですが、フードコートなら$10程度のメニューもあります。交通費はザ・バスやワイキキトロリーといった交通機関の1日券などを活用すると割安に。これらにチップ、オプショナルツアーの費用、おみやげ代をプラスしましょう。
■1日分の費用の目安
●宿泊費(1室あたり) 約2万6000〜8万円($200〜600)
●交通費 ザ・バス1日券 約1000円($7.5)/ワイキキトロリー全ライン1日券 約7200円($55)
●食事代(1人1食あたり) 1300円〜1万3000円($10〜100)※チップ・税金別
●入場料 無料〜3300円($0〜25)
※$1=135円で計算しています。
日本での両替 EXCHANGE IN JAPAN
空港に着いてからホテルの客室に落ち着くまでに必要な現地通貨は、日本で用意しておきましょう。ホノルルの空港からワイキキまでの交通費のほか、チップに使う$1紙幣があると安心です。日本での両替は、主要空港にある銀行や、外貨両替ショップや外貨宅配サービスなどが便利。$100などの高額紙幣は利用しづらいこともあるので、可能であれば少額紙幣を多めに用意しましょう。
■銀行
都市銀行や地方銀行は、外貨を両替できる店舗が限られているので、成田や関空など、主要空港にある銀行が便利。日本で両替できるのは紙幣のみです。
■外貨両替ショップ
街なかでの両替なら、三菱UFJフィナンシャルグループのワールドカレンシーショップやトラベレックスなどの外貨両替専門店が便利です。
■外貨宅配サービス
希望の通貨をオンラインで購入し、自宅や勤務先など指定の場所へ指定日に届けるサービス。トラべレックスやGPAなどが扱っています。両替手数料や送料がかかることも。支払い方法は、代引きのほか、トラベレックスは銀行振込やクレジットカード払いも可。
トラベレックス https://www.travelex.co.jp/
GPA https://gpa-exchange-onlinestore.jp/
物価
ハワイの物価は、円安や物価高騰もあって日本より高いです。フードコートやスーパーは比較的リーズナブル。食べ物はアメリカンサイズなので数人でシェアすれば経済的。
・ミネラルウォーター $1前後(約130円)
・コーラ $2~3(約160~400円)
・缶ビール $2~3(約250~400円)
・風邪薬 $10前後(約1300円)
・プレートランチ $10〜(約1300円〜)
・ハンバーガー $5~20(約650~2600円)
・バスの料金1回 $3(約400円)
・タクシーの初乗り $3.10〜(約420円〜)
・レンタカー1日 $100〜(約1万3500円〜)
・ガソリン1ガロン $5前後(約3.8ℓ約650円)
※$1=130円で計算しています
クレジットカード CREDIT CARD
多額の現金を持ち歩くのは危険なので、クレジットカードを活用しましょう。また、ホテルへのチェックインの際やレンタカーを借りる際には、デポジットの代わりになり、身分証明にもなります。
■利用限度額を調べておく
海外で高額な出費を予定しているときは、出発前に限度額を確認しておきましょう。
■カードに付帯している海外旅行保険に注意
海外旅行保険の補償額や条件を確認しておきましょう。カードによっては、補償額がかなり低かったり、そのカードで旅行費用を支払った場合だけ適用されるものもあります。ハワイは医療費が高いため、急病やケガなどで予想外の出費になることも。不足分だけ上乗せできる保険会社のプランも活用しましょう。
■引き落とし金額は決済日の換算レート
海外で使ったクレジットカードは日本円に換算されて引き落とされますが、換算は使用した当日ではなく、各クレジットカード会社が設定した日です。
■暗証番号の確認と管理
ショッピングやキャッシング利用時に、暗証番号(PIN)の入力が必須なことも多いです。照会には時間がかかるので、忘れてしまった場合は早めに確認しておきましょう。また、暗証番号は決して他人に教えないこと。入力時も他人に見られないよう気をつけて。暗証番号を書いたメモを、財布に入れたりすることも厳禁です。
■カード情報のスキミングに注意
カード番号などカードの情報を盗まれ、勝手に使用されて引き落とされたというようなことがないよう、クレジットカードで支払いをするときは、信頼できる店で使用しましょう。
by fotolia - ©sumire8
国際デビットカード INTERNATIONAL CARD
自分の銀行口座にある預金を、海外の提携ATMから現地通貨で引き出すことや、提携店での支払いに使うことができるカード。ショッピング保険やポイント還元、不正利用対策があるものも。三井住友銀行、ゆうちょ銀行、楽天銀行、ジャパンネット銀行、PayPay銀行、ソニー銀行などが、海外でも利用できるデビットカードを発行しています。銀行口座がない場合は、新規開設が必要です。
■手数料
利用する銀行により異なりますが、換算レートに3〜4%の手数料が加算され、海外ATM利用手数料がかかるものもあります。
トラベルプリペイドカード TRAVEL PREPAID CARD
専用口座にチャージした額だけ利用できる海外専用プリペイドカード。提携ATMで現地通貨を引き出すことや、提携店での支払いに使うことができます。引出手数料や利用限度額がありますが、紛失・盗難時のサポートがあるので、現金を持ち歩くより安心。申し込みはインターネットや郵送でもOK。銀行口座の開設は不要です。クレディセゾンやアプラスなどが発行しています。
キャッシュパスポートプラチナ https://pr.cashpassportjp.com/platinum-card/lp006.html
MoneyT Global https://www.aplus.co.jp/prepaidcard/moneytg/
荷物 BAGGAGE
おみやげなどで、帰国時の荷物は倍近くに増えることも。飛行機の重量制限を超えてしまわないよう荷物はなるべく少なめに。液体類、刃物、モバイルバッテリーなど、機内への持ち込みに制限があるものと、預け荷物に入れられないものを、事前にチェックして荷造りしましょう。
食品は、アメリカへの持ち込みが禁止されていないか要チェック。肉や肉エキスを含む食品は、インスタントやレトルトでも原則不可です。
観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。