2月の台湾の気温を徹底解説 台湾旅行前に各都市の気温を知ろう!
2月の台湾の気温は何℃くらいになるのでしょう? 台湾旅行を考えている方にとって、気温の情報は見逃せませんよね。現地での服装をはじめ、暑さ・寒さ対策に何を持っていけばよいのかなど、気温をもとに計画する...
更新日:2024年10月21日
ジブリ映画『千と千尋の神隠し』のモデルなのでは?と噂されている台湾・九份。夕暮れ時になると街中の提灯が赤く灯り、まるで千と千尋の世界に迷い込んだような幻想的な雰囲気に包まれます。
今回はそんな台湾・九份のおすすめ観光スポットをご紹介していきます。
台湾の九份という地名は、かつてこの地に9世帯しか住んでおらず、買い物をするときにいつも「9つ分」と言っていたことに由来するという説があります。台湾北部山間のとても小さな集落だった九份は、19世紀末ごろから金の採掘により発展し、戦前はゴールドラッシュに沸きました。しかし戦後に金鉱が閉山されると街は急速に衰退してしまいます。
こうして古い街並みが手つかずのまま残されることになった九份は、台湾映画「悲情城市」の舞台となり、再び脚光を浴びます。日本では、スタジオジブリのアニメ映画「千と千尋の神隠し」を彷彿させる雰囲気と話題になり、今では大人気の観光スポットになっています。
坂道や階段の両脇に土産物店や茶藝館(台湾の喫茶店)が連なり、食べ歩きも楽しめるので、ノスタルジックな雰囲気の中でゆっくり散策してみては?
ここからは台湾・九份の、まるで千と千尋の神隠しのような幻想的な世界を体感できるおすすめスポットをご紹介します。写真撮影必至のあの有名スポットは要チェックです!
基山街はローカルな雰囲気の飲食店や土産物店が軒を連ねる、にぎやかな通り。狭い道沿いに店がひしめき合い、日本では味わったことのない香りが漂う、まさに異国の雰囲気です。
昔ながらの風情が残り、台湾らしいB級グルメも楽しめるので、食べ歩き散策にぴったりです。
基山街と直角に交わる細い石段の坂道。赤い提灯が連なり、九份らしい光景を堪能できます。階段の両側にはレトロな茶藝館が建ち並び、千と千尋の神隠しに出てくる油屋に似ていることで有名な阿妹茶樓もこちらにあります。
夕暮れどきには提灯が灯り、あたりが赤い色に染まるので、より幻想的でノスタルジックな雰囲気に包まれます。
千と千尋の神隠しに出てくる油屋のモデルではないかと言われているのがこの阿妹茶樓。確かに赤い提灯が灯ったその姿は妖艶な雰囲気で、ミステリアスなオーラがあります。
九份で一番有名なスポットなので、夕暮れ時にはその姿を写真におさめようとする人たちで大混雑します。ゆっくりお茶を楽しみたい場合は、日中に訪れるのがおすすめです。
100年以上の歴史がある建物を利用した茶藝館で、独特の雰囲気が漂います。店内には水が流れ、コイが泳ぐ池もあって、まるでジブリ作品のようなファンタジー世界に迷い込んだかのようです。
こちらのお店は、お茶の入れ方を流暢な日本語で説明してもらえるのも嬉しいポイント。チーズケーキなどのスイーツも美味しく、ついつい長居をしてしまいます。
阿妹茶樓の隣にある、ちょっと怪しい洞窟の入口。先に進むにつれ道が細くなり少し不安になりますが、洞窟を抜けた先にあるのがこちらのレストランです。
アンティークが所狭しと並ぶ店内は、不思議な雰囲気ですが懐かしさも感じます。名物の客家料理は素材の味が生きたホッとする優しい味。ゆっくり落ち着いて食事をとりたいときにおすすめのお店です。
台湾・九份へは台北中心部から約1時間半ほどで行けるので、台北に宿泊して日帰りで観光することも可能です。
アクセス方法は4種類ありますが、おすすめは直行バスでのアクセス。乗り換えがなく1本で行けるので、初めて九份へ行くという方も安心です。
MRT府中駅から出ている965番バスか、MRT忠孝復興駅から出ている1062番バスに乗り、乗り換えなしで九份まで行く方法。どちらのバスも台北の中心部にバス停があるのでとても便利です。
料金は965番は一律90元、1062番は忠孝復興駅から乗ると101元。支払いには台湾の交通系ICカード、悠遊カードが便利です。
台北駅から台湾鉄路に乗り、九份最寄の瑞芳駅まで行きます。料金は普通列車49元〜特急列車76元。そこからバス(25元)かタクシー(205元)に乗り換えます。
直行バスに比べて時間が正確で読みやすく、運行本数も多いので、時間を節約したい方におすすめの手段です。
グループや家族旅行には、台北市内から九份までタクシーで行くのもおすすめ。台湾のタクシーは日本に比べて安いので気軽に利用できます。
料金は交渉次第ですが、1200元程度が一般的です。ただし、帰りのタクシーは行きに比べて料金が高くなる可能性があるので、注意が必要です。
九份は大人気の観光地なので、各旅行会社からさまざまなオプショナルツアーが豊富に販売されています。日程は半日くらいで、食事がセットになっていたり、日本語のガイドがついたりする場合もあります。
料金は5000円〜1万円程度。自分でアクセスするのは不安という人や、効率良く観光したいという人におすすめです。
ここからは、台湾・九份で1日中過ごしてみた経験をもとに、千と千尋の神隠しの世界をより体感するためのおすすめの時間帯をご紹介します。
九份は時間帯によって異なる魅力がありますので、自分の好みや体験したい雰囲気に合わせて選んでください。
一番幻想的な雰囲気で、千と千尋の神隠しのような世界を体感できるのは日の入り前後から夜の時間帯です。
赤い提灯が灯り、街全体が赤い色に染まった光景は、まさに異世界。日が沈むにつれて暗くなると、細い路地や階段にお店の灯りが輝いて、一層神秘的になります。
しかし、この時間帯の九份は大人気で、週末は歩くのが難しいほど混雑することもあります。なるべく人混みを避けたい方は、平日に訪れると比較的空いているようですよ。
混雑を避けてゆっくりと台湾・九份の観光を楽しむには、日中の早めの時間帯がおすすめです。茶藝館はお昼頃から営業が始まるので、お茶を飲みながらゆっくりとした時間を過ごしましょう。基山街の商店もあまり混雑していないので、お土産探しや食べ歩きも思う存分楽しめます。
また、海に面した九份にはいくつか眺望の良い展望スポットがあり、高台からの景色も必見です。レトロな建物が海や山の自然の中に溶け込む姿は、千と千尋の神隠しのような雰囲気を感じさせてくれます。
台北からの日帰り観光でも十分楽しめる九份ですが、あえて宿泊するのもおすすめ。山間部に位置するため大型ホテルなどはありませんが、小さくアットホームな民宿が点在しています。
夜の最終バスの後や、早朝のお店の開店前の時間などは、ほとんど人が歩いていない静かな九份が楽しめます。シャッターが閉まって静まりかえった夜の基山街は、まさに千と千尋の神隠しの冒頭シーンの怪しげな雰囲気が漂います。ただし、夢中になってあまりにも細い路地などには入って行かないように注意しましょう。
台湾・九份は台北からも行きやすく気軽に訪れることができますが、山間部に位置するため注意点もあります。現地で失敗した!とならないようにしっかり準備していきましょう。
山の天気は変わりやすいとよく言われますが、台湾・九份も同様で、本当によく雨が降ります。さっきまで晴れていたのに、急にどしゃ降りになった!なんてことも。
石畳の道は雨で濡れるとかなり滑りやすくなるので、必ず歩き慣れた滑りにくい靴で行くようにしましょう。傘やレインコートは現地でも販売していますが、あらかじめ用意しておくと無駄な出費が抑えられます。
万が一滑って転んだ時のために、両手が自由になるレインコートの方がおすすめです。
人気観光地である台湾・九份は、夕方から夜の時間には多くの人で賑わいます。台北から日帰りで訪れる人が大半で、日没以降の帰りのバスは大変混雑します。台北までの直行バスは高速道路を通るため、座席数以上は乗れず、満席の場合は次のバスを待たなければいけません。
早めに帰るのが一番良いですが、とはいえ提灯が点灯した後の千と千尋の神隠し的な九份を楽しみたいですよね。行きの交通手段は直行バスが便利でおすすめですが、帰りは他の交通手段も選択肢に入れておきましょう。
今回は千と千尋の神隠しのような幻想的な世界を体感できる、台湾・九份のおすすめスポットをご紹介しました。レトロな街並みに赤い提灯が灯る光景は、異世界に迷い込んだかのような不思議な感覚が体験できます。
台湾旅行に行くときは、もう一度千と千尋の神隠しを復習して、ぜひ九份を訪れてみてください!
【筆者】まっぷるトラベルガイド編集部
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