「ワンダーフルーツ」はタイのフェスのなかでは世界的人気でいちばんの規模!~女子一人旅のススメ~タイの
思い立ったらすぐ行けるのが、アジア旅行。 日本から近く、時差も比較的短いアジアは、着いたその日から行動できるのが魅力。LCC が就航したことでフライト時間や価格の選択肢が増え、より身近な場所になりま...
更新日:2023年11月27日
思い立ったらすぐ行けるのが、アジア旅行。
日本から近く、時差も比較的短いアジアは、着いたその日から行動できるのが魅力。LCC が就航したことでフライト時間や価格の選択肢が増え、より身近な場所になりました。
ひと昔前は情報も少なく、女子ひとり旅にはややハードルが高いと感じることもありましたが、今や国内旅行の延長で、スマホ片手にサクッと行けちゃう時代です。だからもっと気軽に、どんどん楽しんでほしい。
アジアひとり旅に興味を持つ女子が、実際に旅をするきっかけになったり、行き先を決めるお手伝いができればと思っています。
※この記事は2019年に旅をした経験に基づいた内容です。
①旅のきっかけ記事です
→アジアひとり旅に興味を持つ女子が、実際に旅をするきっかけになったり、行き先を決めるお手伝いができればと思っています。
②ガイド的要素はありません
→詳細な情報やマップは掲載していません。
日々目まぐるしく変化しているアジアは、お店の情報も頻繁に変わります。詳細な情報や深い内容を知りたい場合は、説明文中のキーワードを使って、どんどん検索してみてください。
③経験に基づいた内容です
→旅の感想は、個人によって違うもの。だから、読んでくださる方と100%同じとは限りません。でも、すべて実際の経験に基づいて書いているノンフィクションなので、そこはぜひ信頼してください。
女子ひとり旅はサイコーに楽しいですが、時にリスクがつきものです。
以下のことに十分注意して行動するようにしてください。
※データは取材時のものです。
・海外旅行保険にはぜひ加入してから渡航しましょう
・スマホは常にオンライン状態にしておくのがおすすめです
・人通りの少ない場所、治安が悪いと言われている場所には近づかないようにしましょう
・夜遅い時間に、なるべくひとりでタクシーに乗らないようにしましょう
体を動かしながら、大自然でリフレッシュしてみない?
一説によると、台湾映画『練習曲』(2007年)の影響で、地元で台湾自転車一周旅行(中国語で環島〈ホァンダオ〉と言います)が大流行したのだとか!今や台湾での自転車旅は一般的なレジャーとなっていて、環境もすごく整っています。
治安が良くて温暖で、自然が豊か、そしてごはんがおいしい。これだけの好条件がそろっているのだから、環島とはいかないまでも、台湾で自転車旅をしないのはもったいない!きっと今までとは違った風景が見られます。
断然ツアーに参加するのが楽!今回利用したのは、世界的に有名な台湾の自転車メーカーGIANT(ジャイアント)が運営する旅行会社GIANT ADVENTUREのツアー。自転車とヘルメットを用意してくれるし、荷物は全部車で運んでくれるから、身一つでサイクリングができます。私が参加した2泊3日のツアーは台湾東部の一部分を走る内容だったけど、本気で挑みたい人は環島ツアーも。バスや電車では辿り着けない所をまわれるので、台湾リピーターもきっと新鮮なはず。
環島はさすがにひるむけど、一部分なら初心者でもいけます
参加したツアーの集合時間は、台湾東部の花蓮(ホアリェン)にあるGIANTのサイクルステーションに、午前10時30分。前日に花蓮に入り、当日朝は宿から歩いて集合場所に向かうことにしました。台北の松山空港から花蓮までは国内線を利用しました。
「自由自在 花東縦谷サイクリングツアー」という名が付けられた今回のツアーは、総距離約139km 。ちょうど土・日・月と週末が重なる日程だったため、参加人数は36人という大所帯でした。初日は約30km 。花蓮から光復へバスで移動し、本格的なライドは午後から。
花東縦谷というのは、台湾東部の花蓮県と台東県にわたって横断する、細長い谷間の平原のこと。山々や渓谷、美しい田園風景が広がっていて、1日目よりもさらに絶景に巡り合えました。60kmという距離は初心者には正直過酷でしたが、何度緑に癒やされたことか。
最終日は台鐵(台湾鐵道)の關山駅まで。最終日に約50km って結構しんどいなあと思ったのですが、中継地点が比較的多かったので、まぁいけるかな、と楽観視。がしかし、まさかの展開を迎えたのです。危うく脱落の危機に直面しました…。
ひとり&超初心者。若干の不安を抱えつついざスタート
集合!
集合場所は花蓮駅近くにあるGIANTのサイクルステーション。台北から花蓮までは特急列車で2〜3時間。週末の列車は予約必須。
出発地までシャトルバスで移動
まずはシャトルバスで、花蓮県の中央に位置する光復駅まで移動。その間約90分。バスの道中で、すでに景色は田園風景に。
光復駅に到着
すでに自分用のロードバイクが用意されていました! 申込時に身長を申告しているので高さもぴったり。
いざ出発!
かなり初心者装備でまったくキマってないのですが、このコースならランニング用のウエア&タイツでも代用可能です。
光復郷で昼食
3km走ったところで早速昼食。光復郷にある「欣綠農園(シンリューノンユェン)」で、付近に住む原住民・阿美族の料理を堪能。
その後2km走ったら、うれしいアイスクリーム休憩!「花蓮観光糖廠(ホアリェングァングァンタンチャン)」は製糖工場跡の観光施設。
本格的な自転車ツアーがスタート。
7km先の「大農大富平地森林園區(ダーノンダーフーピンディソンリンユェンチュー)」へ。
凧揚げができるほど抜けのよい公園は、季節ごとに違った植物や鳥などが見られる台湾屈指の人気観光スポット。全員で撮影も。
この日最後の中継地点 富源(フーユェン)駅
台湾の鉄道駅は、自転車旅行者にトイレなどを貸してくれるのです。親切!
ツアー中は常にサポートカーが並走
トラブルは即対処という安心体制。時々自分の姿も写真に収めてくれます。
初日のゴール瑞穂温泉(ルイスイウェンチュエン)まで12km 。写真手前の方は電動自転車。事前申請(有料)で利用できます。
瑞穂温泉の宿「虎爺温泉」(ホヤスパホテル)に到着! 鉄を含む塩化炭酸ナトリウム泉の温泉は、台湾で瑞穂温泉だけだそう。
素朴でほっこりする風景と、人にも癒やされた2日目
朝食
ひとり参加の場合は申込時に1人部屋か相部屋かを選択。私は相部屋にしました。すっかり仲良くなった台湾女性と一緒に朝食。
本気の自転車が初めての私は、初日に早速靴擦れ! 2日目のスタート前にスタッフの方が丁寧に手当てしてくれました。
2日目のコースの説明を受けたら出発。
台湾の道路は、自転車で旅をする人のための道路名表示がいたるところにあります。
5kmで最初の中継地点、秀姑巒溪(シュウグールアンシー)という河川の、泛舟中心(ラフティングサービスセンター)に到着。
この付近は青々とした緑が広がり、空気が澄み切っていて爽やか! 後に見た秀姑巒溪は、水がとてもキレイでした。
秀姑巒溪にかかる大橋を渡るところ。山にかかる雲の様子がなんとも幻想的で、思わず足を止めそうになった瞬間。
12km走って花蓮県政府警察の観音(グァンイン)派出所前の広場で休憩。台湾は警察も自転車旅に優しいのです。
付近にある「吉蒸牧場」(ジーゼンムーチャン)のミルクを使った牛乳プリン。こうやって、各所でご当地スイーツに出合えるのも楽しい!
さらに10km走って、 ユーラシアとフィリピンプレートの境界記念碑へ。花東縦谷は2つのプレートの衝突によって形成されたのだとか。
「玉富(ユーフー)自行車道(自転車道)」は、台湾初の廃線跡サイクリングロード。両側に広がる緑に癒やされまくり!
「玉富自行車道」を行くと現れるのが、廃線になった台鐵(台湾鐵道)の旧東里駅。田んぼが広がるのどかな景色を見ながら休憩。
旧東里駅の駅舎内はカフェになっていて、美味しいコーヒーが飲めるのです。地元の人々が作った食品や雑貨の販売もあり。
昼食は付近の「潘媽媽客家美食」(パンマーマーカージャーメイシー)へ。食事は基本的に大皿料理をみんなでシェア。
台湾の方々も絶賛していたお料理に感謝を述べると、笑顔で応えてくれたお店の陳さん。台湾のお母さんの味で、疲労も回復。
午後からは気合が必要な距離。10km先の「伊入柑布農部落」(イールーガンブーノンブールオ)まで田園の中を走り続けました。
台湾原住民ブヌン族の家屋になぞらえた建物が、何棟か立つ一帯。当時はまだ運営前でしたが、将来的には宿泊施設になるそう。
16時半ごろ、15km先にある池上の宿泊施設に到着し、フラフラになりながらストレッチ。さすがに60kmは、初心者には堪えました。
全員での夕食後は各自池上の街を散策。お米で有名な土地なので、米穀店や小さなお米博物館などが軒を連ねています。
自転車仲間と、笑顔と涙のお別れ
達成感を共有した自転車仲間はみんな友達!
田んぼに囲まれた山間の街・池上。
早朝、宿の屋上から見た景色は壮観な光景でした。おいしいお米が育つのもわかる!
田んぼの中で出発前の準備運動。本当は私も参加しないといけないのですが、いい絵面だったので、思わずパシャリ。
最初の中継地点は“緑の天国の道”と呼ばれている「伯朗大道」(ボーランダーダオ)。電柱が1本もなく、フォトスポットとして人気。
「伯朗大道」を自転車で5分くらい走ると現れる1本のアカギの樹。かつて金城武がCMで使ったことから「金城武の木」として有名に。
8km先の「米國學校」(ミーグォシュエシャオ)は、お米にまつわる展示をはじめ、 さまざまな活動を行っている“お米の学校”。
サポートカーに積んである水や果物、お菓子は、各中継地点で自由に食べてOK 。手前の袋は台湾で有名なお米スナック。
クスノキやモクマオウが生い茂る「武陵(ウーリン)緑色隧道(グリーントンネル)」。13kmの道のりは長いけど、この上ない爽快感。
みんなでの食事もこれが最後。36人の大所帯は、5卓くらいに分かれて大皿料理をいただきます。自然と仲良くなれる仕組み。
実は昼食後の10kmがこの旅で一番辛かったのです。強風に遮られ、ちっとも前に進まず。前後に誰も見えず、取り残されたかと。
やっとの思いで次の中継地点、瑞和(ルイハー)駅に到着。早い人は特急列車が通過するのを見たようですが、私は見逃しました。
クライマックスは、廃線跡に造られた「關山環鎮(グァンシャンホァンジェン)自行車道(自転車道)」。農村の景色ともお別れ。
關山駅でゴール! 数々の思い出と達成感で心から満たされました! 日本語通訳が同行することもあるので、ひとりでも安心です。
基本は國語(グォユィ)と呼ばれる中国語(北京語)ですが、台湾語の使用率も高いです。年配の多くの方が日本語を話せます。台北などの大都市だと英語が通じますが、意外と日本語で話しかけてくれることのほうが多いです。田舎では漢字の筆談でOK。
コンセントは日本と同じAタイプなので、変換プラグなしでOK!電圧は110V。日本で購入した電化製品が100〜240V用のものなら、そのまま使用できます(スマホやカメラの充電器はほとんどがこのタイプ)。周波数は60Hz。
都市部は流しのタクシーをつかまえて、漢字で住所を書いた紙を渡せば大丈夫です。田舎では呼ばないと来ないので、宿でお願いしてみて。台湾のタクシーはほとんどが親切であまりぼったくられることもないので、女性でも比較的安全に利用できます。
クレジットカードはすべてのお店では使えないので、特に田舎では現金を用意しておいたほうが無難。都市部では、小さなお店や屋台以外はクレジットカードでOK。2019年11月現在では一部でLINE Payも使えました(クレジットカード決済)。
水道水は飲めないので、コンビニなどでミネラルウォーターを調達して。地方のホテルや小さな民宿でも、ミネラルウォーターが置いてあることがほとんどです。また、台湾の女性は冷たい飲み物を好まないので、地元の方が多く泊まる宿には熱湯サーバーがあります。
ほとんどの宿でWi-Fiが問題なく使えます。また公共のWi-Fi(iTaiwan)も使えますが、使用前に空港や駅にあるビジターサービスセンターで申請する必要があります。面倒だと感じる人はWi-Fiルーターをレンタルするか、現地のSIMカードを購入するのが便利。
日本と同様、洋式としゃがむタイプの2種類があります。ショックを受けるほど汚いトイレには、まず当たらないでしょう。高級ホテルなど一部を除き、トイレットペーパーは流せません。迷った場合は流さないほうが無難。「勿」という文字があったらNGです。
台湾の温泉は一部を除き水着着用です!そして忘れてはならないのがスイミングキャップ!! 私は忘れた際に、シャワーキャップで入り、恥ずかしい思いをしました。男女混浴なので、くつろぐというよりは、楽しむという要素のほうが強いかも。
自転車旅で仲良くなったシンガポールからの参加者に教えてもらったのが、「台鐵e訂通(タイティエeディントン)」というアプリ。台鐵(台湾鐵道)の切符は早くに売り切れてしまうことが多く、このアプリでオンライン予約がベター! 助かりました。英語対応。
台湾を旅するのなら、EasyCardという日本のSuicaのようなカードを持っていると便利です。運賃が割引になり、コンビニなどでも使えます。もう一つiPASSというカードがありますが、こちらは南部の都市・高雄が発行しているもの。相互利用もOKです。
台湾では約10%の人がベジタリアンなので、街なかには比較的多くのベジタリアン専門店があります。「素食」という文字がそのサインなので、覚えておくと良いです。
また、さすがは自転車大国だけあって、レンタルサイクルが充実。特に都市部では、レンタル&返却ステーションがいたるところにあるので便利です。外国人観光客もクレジットカード決済で気軽に利用できます。
台湾では車両は右側通行なので、自転車も右車線で。たいてい自転車専用レーンがありますが、細い道などは気をつけて。バイクやスクーターの数がものすごく多いので、巻き込まれないように!
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。