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まっぷるマガジン編集部

更新日:2020年4月13日

ベトナム観光 【ホイアン】ランタンが灯るノスタルジックな街

世界遺産にも登録されている街「ホイアン」。その街並みは日本との縁も深く、どこか懐かしさを感じさせます。古くから貿易で栄え、さまざまな文化が融合した魅力的な街「ホイアン」の歴史やおすすめの観光スポットをご紹介します。



アクセス

【ダナンからの行き方】

タクシーだと所要約50分、メーターを使った場合、34万VND程度。バスはダナンからは5:30〜18:00の間、約20分おきにローカルバスが運行。所要約1時間、2万5000VND。



市内交通

【シクロ】

観光のメインである旧市街は、車両進入禁止区域があるためシクロや徒歩がおすすめ。シクロの相場は1時間10万VND〜。

東南アジア随一の趣ある港町で黄昏の街歩き

約180年前の街並みを今に残す旧市街には、趣ある古い木造家屋群が建ち並ぶ。木造ならではの風情ある街並みは東南アジアでも随一といわれ、1999年世界遺産に登録された。15世紀には国際貿易都市として栄えたホイアン。日本をはじめ中国やヨーロッパ諸国の貿易商が滞在したため、世界各国の建築様式の建物が点在し、エキゾチックな薫りも漂う。16世紀には1000人以上の日本人が住んでいたとされ、日本とは歴史的に深いつながりをもつ。

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Hoi An, Vietnam in the evening, by kimtetsu, CC BY-NC-ND

やわらかな街明かりに包まれたトゥボン川のほとりを、夜風を感じながらのんびり歩いてみるのもよい

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Lampions in Hoi An, Vietnam, by wuestenigel, CC BY

色とりどりのランタンが灯る夜のホイアンはなんとも幻想的

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日中は、鮮やかな黄色の壁が並ぶかわいらしい街並みが見られる

ホイアンの歴史を知る

2世紀、チャンパ王国の貿易港に始まり、15世紀にはアジアとヨーロッパを結ぶ国際貿易都市として繁栄。16世紀には日本街があったとされ、来遠橋にもその面影が残る。江戸幕府の鎖国政策以後、日本人貿易商は撤退。中国やヨーロッパの貿易商が駐留を続けた影響か、世界各国の建築様式が入り交じるエキゾチックな街並みが生まれた。

ホイアン観光はチケット売り場から開始

ホイアンの観光名所に入場するには、観光チケットが必要。旧市街に複数箇所あるチケット売り場で販売しているので、事前に購入しておくこと。チケットの料金は12万VNDで5枚綴り。歴史的建造物や博物館など、ホイアン観光局が指定する21か所のなかから5か所を選んで入場できる。観光名所の入口で、チケットのチェックをしてくれる。なお、英語ガイドが必要な場合は、チケット売り場で紹介してもらえる(予約制)。

0235-3862715(ホイアン観光ガイドオフィス)
7:00〜21:00
無休
www.hoianworldheritage.org.vn

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来遠橋(日本橋)

紙幣にも描かれる街の象徴

1593年に、当時ホイアンに住んでいた日本人が建造したといわれる橋。地震を考慮した頑丈な構造で、橋の中央には航海の安全を祈願する小さな寺があり、両側に犬と猿の像が立つ。外国船の停泊地に近かったことから来遠橋と呼ばれる。

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18〜22時にかけて毎日ライトアップされる

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地震を起こすナマズを鎮めるため寺を建てたという説もある

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日常生活の一部も映画のワンシーンのような光景に見えてくる

来遠橋(日本橋)

現地名:
Cau Lai Vien(Cau Nhat Ban)
住所:
Tran Phu
地図を見る »
アクセス:
ホイアン市場から徒歩10分
営業時間:
見学自由(寺は7:00~20:00)
定休日:
無休 

クアンコン廟(關公廟)

武神・関羽を祀る寺院

1653年に建立された道教寺院。小さな池を囲むように建つ。武神である関羽を中央に祀り、左側を周倉が、右側を関平がそれぞれ守っている。渦巻線香が吊られており中国系の雰囲気。

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赤を基調とした華やかな装飾が中国的。商人としての才もあった関羽を祀っていることから、商売繁盛祈願で訪れる人も多い

クアンコン廟(關公廟)

現地名:
Mieu Quan Cong
住所:
24 Tran Phu
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アクセス:
来遠橋から徒歩10分
TEL:
0235-3862945
営業時間:
7:00~20:30
定休日:
無休 

フンフンの家(馮興家)

各所に工夫が施されている家屋

約200年前に建てられた貿易商人の家。壁はベトナム、柱やドアは中国、屋根は日本と3国を折衷させた建築様式。洪水に備え、2階の床には、1階から物を運び上げるための窓がある。

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現在は8代目の子孫が居住中。みやげ物店になっている

フンフンの家(馮興家)

現地名:
Nha Co Phung Hung
住所:
4 Nguyen Thi Minh Khai
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アクセス:
来遠橋からすぐ
営業時間:
8:00~18:00
定休日:
無休 

タンキーの家(進記家)

螺鈿細工をじっくり見たい

築200年の中国広東省出身の漁師が建てた家。日中の建築様式が融合しており、柱や格子に施された螺鈿細工が素晴らしい。ホイアンで最初に文化遺産に認定された家。

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優美な装飾が随所に施されている

タンキーの家(進記家)

現地名:
Nha Co Tan Ky
住所:
101 Nguyen Thai Hoc
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アクセス:
来遠橋から徒歩5分
営業時間:
8:00~21:00
定休日:
無休 

クアンタンの家(廣勝家)

京町家を思わせる細長い造り

約300年前に中国人船長が建て、その後6代にわたり一族が暮らしてきた木造平屋の家。建築様式は日本と中国の折衷で、現在も住居として利用されている。中庭を囲む部屋の壁や屋根の梁などに、龍や雲などの見事な彫刻が施されている。庭の庇に見られるアーチ型をした黄檗天井も珍しい。

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木造家屋のなかでも美しく、保存状態の良い家

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装飾には幸福などの願いが込められた意匠を使用

クアンタンの家(廣勝家)

現地名:
Nha Co Quan Thang
住所:
77 Tran Phu
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アクセス:
来遠橋から徒歩6分
営業時間:
9:30~18:00
定休日:
無休 

福建会館

福建省出身者の集会所

ベトナムの華僑の集会場のなかでも最大規模。内部は赤や黄色の原色で装飾が施され、福建省で信仰されていた天后聖母を祀る。奥の中央祭壇には17世紀にホイアンに来た6家族の家長の座像が納められ、祭壇後部には繁栄の神と妖精像を置く。

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中華風装飾の三重の門を通って建物へ向かう

福建会館

現地名:
Hoi Quan Phuc Kien
住所:
46 Tran Phu
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アクセス:
来遠橋から徒歩8分
TEL:
0235-3861252
営業時間:
7:30~17:30
定休日:
無休 
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観光情報を観光地ごとに紹介する雑誌スタイルの旅行ガイドブック「まっぷるマガジン」。その取材スタッフや編集者が足で集めた「遊ぶ」「食べる」「買う」「見る」「泊る」のおすすめ情報をご紹介しています。

奥付:
この記事の出展元は「まっぷるベトナム ホーチミン・ハノイ’18」です。掲載した内容は、2017年3〜4月現在の取材・調査によるものです。諸事情による変更の可能性があります。ご利用の際は、改めて事前にご確認ください。
その他:
●料金の単位は、ベトナムドン(VND)またはUSドル(US$)で表示しています。※2017年4月現在、1万VND=約50円、US$1=約110円、US$1=約2万3000VND ●料金のほかに、別途付加価値税(VAT)10%がかかります。また、スパや中級以上のホテルやレストランでは、付加価値税(VAT)10%とサービス料5%〜がかかる場合があります。サービス料は店によって異なるので、事前にご確認ください。 ●アルファベット表記の発音記号は省略しています。カナ表記についても、日本語では表現しきれない微妙な発音があります。また、本書内でのベトナム語音の表記は、おもに北部地方の発音に従っています。 ●ショップやレストラン、ホテルとの個人的なトラブルに関して、弊社では責任を負いかねますのでご了承ください。

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。