目次
【群馬の偉人②】田山花袋(たやまかたい)
群馬が誇る文豪、田山花袋
明治4(1871)年、館林で旧館林藩士の子として生まれました。田山花袋が幼い頃に警察官の父が西南戦争で戦死。一家は貧しく、小学生の田山花袋は東京の書店で住み込みで働き家計を支えたこともあったといいます。
その後、田山花袋は、東京の雑誌社に就職。作家としての才能を次第に開花させ、明治40(1907)年には『蒲団』を発表。この作品で、島崎藤村とともに自然主義文学の創始者となって文壇での地位を固めました。田山花袋の作品には、ふるさと群馬の風景がたびたび登場しています。
つつじが岡公園
- 住所
- 群馬県館林市花山町3278
- 交通
- 東武伊勢崎線館林駅から館林市営バス館林・板倉線板倉東洋大前駅行きで11分、つつじが岡公園入口下車、徒歩5分
- 料金
- 入園料(つつじまつり期間中)=大人310~630円、中学生以下無料/
【群馬の偉人③】内村鑑三(うちむらかんぞう)
心の燈台内村鑑三
文久元(1861)年、高崎藩の江戸屋敷に生まれました。12歳で上京した後、北海道の札幌農学校(現・北海道大学農学部)に入学。アメリカ人の指導者・クラーク博士の「少年よ大志を抱け!」という言葉とキリスト教の教えに心を動かされ、洗礼を受けました。その後アメリカに渡り、アーモスト大学で学びました。
日露戦争時には「非戦論」を発表し、生涯唱え続けました。内村鑑三は上州人であることを誇りに思い、亡くなる3か月前に『上州人』という漢詩を残しています。
【群馬の偉人④】関孝和(せきたかかず)
和算(わさん)の大家(たいか)関孝和
江戸時代初期、藤岡の武士の家に生まれたといわれています(江戸生まれという説もあります)。江戸幕府に仕え、中国から伝来した数学の計算方法を発展させた日本独自の数学である「和算」の発展に貢献しました。円周率や球の体積の計算方法を編み出し、同世代のイギリスのニュートンやドイツのライプニッツとともに、世界の三大数学者のひとりといわれることもあります。
群馬では関孝和の死後も弟子たちによって和算が受け継がれ、多くの和算家が活躍しました。尊敬の意を込めて音読みで「孝和(こうわ)」とも呼ばれています。
【群馬の偉人番外編】井上保三郎(いのうえやすさぶろう)
上毛かるたにも登場する高崎のシンボル、白衣大観音(びゃくいだいかんのん)。昭和11(1936)年にこの観音像を建てたのが、高崎の産業資本家である井上保三郎でした。第一次世界大戦で戦病死した兵士の慰霊と高崎の発展を願い、多額の私財と約2年の歳月をかけて完成させました。完成当時は世界最大の観音像で、県内で最も高い鉄筋コンクリートの建物でした。
また、井上保三郎の長男・房一郎(ふさいちろう)は文化芸術の発展に尽力。地方楽団では初のプロのオーケストラ「高崎市民オーケストラ(現・群馬交響楽団)」の創設に関わったほか、群馬音楽センターや群馬県立近代美術館の設立にも貢献し、戦後の県内の文化の発展を支えました。
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Part.1 地図で読み解く群馬の大地
・日本でたった8県しかない「海なし県」 大昔は群馬にも海があった!?
・徳川家康も重要視した日本一の川 暮らしを支える利根川とダム
・地質学的に貴重な資源と、独自の営みが残る 下仁田ジオパークってどんなところ? ほか
Part.2 群馬を駆ける充実の交通網
・こんなところにも鉄道が走っていた! 遺構が残っている群馬の廃線
・昭和に活躍した歴史ある蒸気機関車! 貴重なSLに今も乗れる理由は?
・群馬から東京ディズニーリゾートまで行ける! 日本一のサイクリングロード ほか
Part.3 群馬にまつわる歴史の話
・現・みどり市で見つかった歴史的大発見! 岩宿遺跡はどうして有名なの?
・溶岩の絶景の裏には、歴史的犠牲があった 天明の大飢饉は浅間山が一因!?
・世界遺産は富岡製糸場だけじゃない! 絹産業遺産群とはどんなところ? ほか
Part.4 群馬で育まれた文化や産業
・焼きまんじゅうやうどんは火山が育んだ!? 群馬で生まれた粉ものグルメ
・群馬県民に愛されるマスコットキャラクター ぐんまちゃんは実は2代目!
・「西に西陣、東に桐生」といわれる機どころ 桐生の織物の文化と歴史 ほか
コラム
・データで分かる全35市町村 人口の増減、観光、農業・工業
・吉田初三郎が描いた群馬の鳥瞰図
・上毛かるたにも登場する 群馬が誇る、ゆかりのある偉人
・まだまだある、群馬が誇る日本一! 群馬で見つけた日本で一番〇〇なもの
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