更新日: 2024年1月20日
「丹波」の地名をめぐる戦い~名産品ブランドの名をめぐる駆け引き~
兵庫県内には「丹波」の名を冠する市が2つあり、京都府にも京丹波町があります。その陰には、丹波黒大豆などの名産品ブランドの名をめぐる駆け引きがありました。
「丹波」とつく地名が複数誕生
2019年5月、篠山市は丹波篠山市と改名しました。これに先立つこと15年前、2004年には旧氷上(ひかみ)郡の氷上町、柏原町(かいばらちょう)、青垣町、春日町、山南町(さんなんちょう)、市島町が合併して丹波市が成立しています。いっぽう、丹波篠山市の北西には京都府の京丹波町があります。こちらは2005年に丹波町、瑞穂町、和知町(わちちょう)の3町が合併して現在の名前になりました。
律令制の「丹波国」はどのあたり?
古代に律令制で定められた「丹波国」は、現在の京都府中部と兵庫県東部にまたがります。この地では古くから、陶器の丹波焼、丹波茶、丹波しいたけ、丹波黒大豆(黒豆)などの名産品が知られてきました。
丹波の黒豆はなぜ有名?
丹波黒大豆は、大粒で煮ても皮がむけにくく、おせち料理の黒豆の材料によく使われます。江戸時代に篠山藩主の青山忠講(ただつぐ)が、8代将軍・徳川吉宗に献上したことで有名です。
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