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小林一三がつくった宝塚歌劇場はプールの改装だった!

室内プールは温水設備がなかったので冬期には使えず、あまり人気がなかったので、劇場に改装されます。1913年、この劇場で公演を行なう宝塚唱歌隊が結成され、宝塚歌劇団に発展しました。

はじめは温泉客のための余興だった宝塚歌劇団は、大阪や神戸でも公演を行なって人気を博し、1924年には4000人を収容できる宝塚大劇場が完成します。宝塚歌劇団は東京にも進出して東京宝塚劇場(東宝劇場)ができ、さらに1937年には東宝映画が創設されました。

宝塚大劇場

住所
兵庫県宝塚市栄町1丁目1-57
交通
阪急宝塚線宝塚駅から徒歩10分
料金
SS席=12500円/S席=8800円/A席=5500円/B席=3500円/(新人公演時、料金変動あり)

小林一三は鉄道沿線ビジネスの先駆け者

ちょうどこのころ、大阪の人口が急増し、ベッドタウンの需要が高まっていました。小林一三は沿線住民が気軽に家を買えるように、日本初といわれる10年の住宅ローンを導入。当時の住宅としては画期的なことに、電線と上下水道を完備していました。沿線には商業施設も誘致され、梅田などに阪急百貨店が登場しました。

鉄道会社が住宅地、商業施設、娯楽施設の開発に取り組むビジネスモデルは、首都圏の鉄道会社でも踏襲されています。小林一三はその先駆者であり、宝塚がはじまりの地だったのです。

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