更新日: 2024年1月22日
韮山反射炉は江川英龍の海防政策案として伊豆に作られた!
韮山反射炉は実際に鋳鉄の溶解が行われ稼働した、国内で唯一現存する反射炉。
世界文化遺産にも登録された反射炉の建造に至る背景を振り返ってみましょう。
目次
韮山反射炉とは
韮山反射炉は伊豆の国市にある反射炉の遺構で、高さ15.7mの連双2基・合計4炉で構成されています。国内に現存する反射炉は、この韮山反射炉と山口県萩(はぎ)市にある萩反射炉のみです。
韮山反射炉は実際に稼働した反射炉として唯一現存するもので、2015(平成27)年に「明治日本の産業革命遺産製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界文化遺産に登録されています。
反射炉について
反射炉は、鋳物鉄(砂鉄や鉄鉱石から作った粗製の銑鉄(せんてつ)を鋳物用に溶解したもの)を溶かして優良な鉄を生産するための炉。
鋳物鉄を溶かすためには千数百度の高温が必要ですが、反射炉は浅いドーム形になった溶解室の天井部分に炎や熱を「反射」させ、鋳物鉄に集中させることで高温を実現する構造となっています。これが「反射炉」と呼ばれる由来です。溶かした鉄は、鋳型に流し込んで大砲などに加工されました。
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