更新日: 2024年1月20日
大崩海岸の成り立ち~崩落が多いことで知られる海岸は海底噴火によって作られた!
度重なる海岸線の崩落により、地域の人々を悩ませてきた大崩海岸。
太平洋側では非常に珍しい、海底火山の活動で噴出した岩石で形作られたその絶景の成り立ちに迫ってみましょう。
目次
大崩海岸の成り立ち:珍しい地形を形成したのは海底火山
大崩海岸は、静岡市と焼津市を結ぶ県道416号沿いに位置する、約4kmに及ぶ断崖絶壁の海岸線。古くから崖の崩落が多いことから「大崩れ」と呼ばれるようになりました。
高草山(たかくさやま)とその東側にある大崩海岸の一帯は糸魚川静岡構造線に近く、この構造線に沿って今から約1500万年前に噴出したアルカリ玄武岩が分布しています。当時この辺りは海の底でしたが、海底火山が繰り返し噴火することによって巨大な山塊を作り出しました。
アルカリ玄武岩は、ナトリウムやカリウムなどのアルカリ成分を含む玄武岩で、本州の太平洋側ではこの付近にしか存在しない珍しい岩石です。形成される過程で空気やガスが抜け通ってできた小さな穴には、沸石(ふっせき)やメノウなどの鉱物も見られます。
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