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岳南電車は貨物輸送に代わり「夜景」で沿線の製紙工場とともに生きる

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月20日

岳南電車は貨物輸送に代わり「夜景」で沿線の製紙工場とともに生きる

「紙の都」富士市の繁栄を支えてきた岳南電車。
製紙工場や富士山を眺めながら走る全長9.2kmのミニ路線です。
製紙関連貨物の輸送は終えましたが、「日本夜景遺産」に指定されたことで、製紙工場との新たな関係が始まりました。

岳南電車の変遷

製紙業が盛んな町、富士市の吉原地区を走る岳南電車。1949(昭和24)年から1953(昭和28)年にかけて、「岳南鉄道」の社名で路線を開業し、沿線に集積する製紙工場の原材料搬入や製品出荷を担う交通手段の主力として、旅客だけでなく貨物輸送にも大活躍しました。

しかし、市内の製紙業の生産量減少や、貨物輸送のトラックへの移行が進んだことなどを背景に、2012(平成24)年3月に貨物列車の運行を終了。その後、2013(平成25)年4月に鉄道部門が岳南鉄道から分社して新会社「岳南電車」として再出発し、近年は「全駅から富士山が望める鉄道」をキャッチフレーズに、観光客の集客にも力を入れています。

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