トップ > カルチャー >  東海 > 静岡県 >

蛇松線からはじまった静岡県の鉄道の歴史~沼津市内を走った貨物線 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月20日

蛇松線からはじまった静岡県の鉄道の歴史~沼津市内を走った貨物線

沼津駅の南口から、外堀通りをしばらく西に向かって進むと「蛇松緑道」と記した看板があります。
ここを起点に狩野川の河口近くまで続く約1.8kmの遊歩道は、静岡県内に初めて誕生した鉄道の跡です。

蛇松線から始まった静岡の鉄道史

1872(明治5)年の新橋~横浜間開業を皮切りに、東西から次第に延伸されていった官設鉄道(今の東海道本線)。国府津(こうづ)(神奈川県)まで達した線路をさらに静岡県内まで延ばすため、1886(明治19)年に実地測量が開始され、その翌年に建設工事が着工されました。

静岡県内の官設鉄道延伸工事では、多くの建設資材が横浜港から船で海上輸送されました。駿河湾沿いの狩野川(かのがわ)河口に運ばれ陸揚げされた建設資材は、そこから沼津停車場設置場所まで敷設された、1マイル71チェーン(約3㎞)の貨物専用鉄道を通って鉄道建設工事の現場まで運ばれました。

この、1887(明治20)年4月に開業した貨物線が、一般の人や貨物こそ運ばなかったものの、静岡県の鉄道史の始まりを飾る路線となったのです。

1 2

記事をシェア

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!