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常磐炭田が築いた福島発展の礎!福島県南の沿岸部で大炭田を開発 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月18日

常磐炭田が築いた福島発展の礎!福島県南の沿岸部で大炭田を開発

阿武隈山地の東縁に、南北約95㎞にわたって広がる常磐炭田。
江戸時代に発見され、福島県の発展に寄与した炭鉱の地質、その歴史に迫ります。

常磐炭田の成り立ち

福島県双葉郡富岡町付近から、いわき市を経て茨城県日立市へ南北に広がる常磐(じょうばん)炭田では、江戸時代末期から1985(昭和60)年まで130年以上にわたって石炭採掘が行われました。

常磐炭田の石炭は、おもに新生代古第三紀漸新世(約3500万年前)の地層、白水層群石城層(しらみずそうぐんいわきそう)からもたらされます。石炭は、植物が枯れて腐らずに堆積しゆっくりと分解されてできる泥炭層が、圧力を受け、押し固められてできます。

実際、石城層の上下からはメタセコイア、イヌスギなどの針葉樹やポプラ、カンバなどの広葉樹など主として温帯性の植物化石が採取されています。この層は上部ほど貝化石を含んでおり、海岸線または低潮時には干上がって陸地になる地帯で植物が堆積し、その後、陸の沈降または海面上昇によって海岸線が陸地のほうへ移動したと推測されています。

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