更新日: 2024年1月20日
相馬氏とはどんな一族?~相馬地方を約700年統治した古豪~
鎌倉幕府が成立して以降、歴代の武家政権下で常に君臨し続けた稀有な例が相馬氏です。
相馬氏による福島支配の歴史を見ていきましょう。
目次
相馬氏の祖・千葉師常とは
鎌倉時代初期から江戸時代の幕末までの700年以上にわたり、福島県内に勢力を維持し続けた武家が相馬氏です。相馬氏の祖は、鎌倉初期の御家人・千葉常胤(ちばつねたね)の次男(師常(もろつね))とされています。
師常は父より下総国(しもうさのくに)相馬郡相馬御厨(みくりや)の地を相続しました。これは現在の茨城県取手(とりで)市・北相馬郡から千葉県我孫子(あびこ)市・柏市・野田市にかけての広範囲に及ぶ地域です。
相馬郡を本領としたことから師常は「相馬氏」を名乗ることになります。また、父の常胤は奥州合戦で功を挙げ、陸奥国行方(なめかた)郡(南相馬市、飯舘村(いいたてむら))を拝領しており、この所領もまた師常が受け継いでいました。
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