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【宮城県の観光】隣接県から訪れる人が多い?

宮城県経済商工観光部観光課がまとめた平成29年の「観光統計概要」によると、同年1月~12月の県内への観光客入込数は約6230万人で、前年と比べて約146万人、2.4%の増加になったといいます。

それに対し、宿泊観光客数は約953万人で、前年と比べて約31万人、3.4%の増加となっています。単純計算すると、宿泊観光客数は入込数の約15%に過ぎず、隣接県などから訪れる人が多いのかもしれません。

【宮城県の観光】隣接県から訪れる人が多い?
出典:宮城県「平成29年観光統計概要」

注)蔵王地区(白石市、蔵王町、七ヶ宿町、川崎町)、阿武隈渓谷地区(丸森町)、松島地区(松島町、塩竈市、七ヶ浜町)、二口渓谷地区(旧秋保町、旧宮城町作並・奥新川)、船形連峰地区(旧宮城町定義、旧泉市、大和町)、鳴子温泉郷地区(旧鳴子町)、薬莱山地区(加美町、色麻町)、気仙沼・唐桑半島地区(気仙沼市)、南三陸海岸地区(旧本吉町、南三陸町)

観光客入込数、宿泊観光客数とも延べ人数(例えば、1人が観光スポットを2カ所訪れた場合は2人とし、1人が2泊した場合は2人としています)

【宮城県の観光】観光客入込数は仙台圏が最多

地域別に観光客入込数をみると、仙台圏が最も多く、約56.7%に達しています。仙台七夕光のページェント青葉まつりなどの大型イベントのほか、仙台城址や牛タンなど見どころやグルメも多いことが、その理由に挙げられます。

仙台七夕まつり

仙台城跡

その他の地域で観光客入込数が多いのは、鳴子温泉がある大崎地域で約15%、次いで、遠刈田温泉などがある仙南地域で約10%となっています。

遠刈田温泉

宮城の人気は、やはり、グルメと温泉、伊達政宗、といっていいでしょう。

【宮城県の観光】観光客入込数は仙台圏が最多
出典:宮城県「平成29年観光統計概要」

仙台城見聞館

住所
宮城県仙台市青葉区川内1-11
交通
JR仙台駅から観光シティループバス「るーぷる仙台」で26分、仙台城跡下車すぐ
料金
無料

【宮城県の観光】観光客は冬が多い

観光客入込数を季節別にみると、冬が約1万6800人、春が約1万6300人、秋が約1万 5700人、夏が約1万3400人となっています。冬に観光客が多くなるのは 蔵王や鳴子での スキーや温泉、仙台で開催される光のページェントなどのためでしょうか。

反対に意外なのが、夏に観光客が少ないことです。仙台七夕の魅力が薄れたのでしょうか。リゾート地としての魅力が少ないのでしょうか。確かに、露天風呂の魅力も、夏の暑さには敵わないのかもしれません。今後の課題といえそうです。

【宮城県の観光】観光客は冬が多い
出典:宮城県「平成29年観光統計概要」

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●地図で読み解く宮城の大地

・複雑な地形が美しい三陸と松島はどうやってできた?
・奈良の大仏のメッキには涌谷産の金が使われていた!
・県西部に連なる火山群と数々の温泉地の関係とは、荒れ狂う北上川が舟運路に!
・伊達政宗が始めた一大治水事業、暗渠化した四ツ谷用水をたどると見えてくる伊達政宗の町づくり
・「杜の都」の由来となった森はいったいどこにある?
・東京駅丸の内駅舎に使われた雄勝石をめぐる波乱のドラマ

などなど宮城のダイナミックな自然のポイントを解説。

●宮城に開かれた道の歴史

・東北中の人々が旅した奥州街道!その繁栄を支えた宿場の光と影
・険しい奥羽山脈を越えて宮城と山形を結んだ道の歴史
・海運時代の幕開けとともに活発化した阿武隈川の舟運とは?
・野蒜港計画とともに消えた幻の巨大運河ネットワーク構想
・東北新幹線が仙台駅前後で不自然に蛇行する理由とは?
・東京メトロより古い 日本初の地下路線があった仙石線

などなど、意外と知られていない宮城の交通トリビアを厳選してご紹介。

●宮城で動いた歴史の瞬間

・宮城の豊かさを伝える旧石器や縄文の遺跡が各地に!
・東北最大の雷神山古墳が示す仙台・名取の有力豪族
・東北支配の拠点となった陸奥国郡山官衙と多賀城
・藤原家三代秀衡が陸奥守に就任・宮城の地も藤原家の統治下に
・室町時代に権勢を誇った大崎氏・名生館の屋敷で伊達氏らが拝謁
・敵を寄せ付けぬ天然の要害 正宗の拠点・仙台城が完成
・伊達62万石を揺るがせた伊達騒動の顛末を追う
・元禄バブル崩壊で財政危機!5代吉村が改革に乗り出した
・飛行隊基地に陸軍駐屯所など軍都としても栄えた宮城県

などなど、興味深いネタに尽きない宮城の歴史。知れば知るほど宮城の歴史も面白い。

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