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鹿島線&大洗鹿島線の実力~鹿行エリアの充実路線~ 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月14日

鹿島線&大洗鹿島線の実力~鹿行エリアの充実路線~

大正期に計画された路線が昭和後期に開業した鹿島線と大洗鹿島線。沿線にはサッカースタジアムや観光名所もあり、県外からの乗客もある人気路線だ。

鹿島線と大洗鹿島線の成り立ち

鹿島線と大洗鹿島線は、路線の大半が高架で占められ、立体交差で運転される近代的な路線です。

両者はもともと、大正期に水戸〜鹿島〜佐原間を結ぶ鉄道として計画された路線で、昭和40年代にようやく日本鉄道建設公団により建設が始まり、1970(昭和45)年8月に香取〜鹿島神宮間が国鉄鹿島線として開業しました。同年11月に北鹿島(現・鹿島サッカースタジアム)駅まで延長され、貨物鉄道として設立された鹿島臨海鉄道の鹿島臨港線に接続、北鹿島〜奥野谷浜間と合わせて貨物営業を開始したという経緯があります。貨物営業を主体とした路線であり、成田空港へのジェット燃料の暫定輸送も担っていましたが、鹿行(ろっこう)エリアと東京を結ぶ待望の鉄道路線でもありました。

さらに、それまで工事が凍結されていた北鹿島〜水戸間の建設ものちに再開され、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線として1985(昭和60)年3月に開業。旅客列車が鹿島線鹿島神宮駅に直通運転されると、県都・水戸と鉄道で結ばれ、大幅に利便性が高まりました。

鹿行エリア南部の鉄道路線

JR鹿島線は、千葉県の香取駅を起点に鹿島サッカースタジアム駅までの17.4㎞を6駅で結んでいます。また、大洗鹿島線は、水戸駅を起点に南進し同じく鹿島サッカースタジアム駅までの53.0㎞を15駅で結びます。鹿島臨海工業地帯の貨物輸送を担う鹿島臨港線は、鹿島サッカースタジアム〜奥野谷浜駅間を結ぶ19.2㎞の路線です。

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