更新日: 2024年1月14日
ナウマンゾウが茨城で生きていた?!花室川ほか県南で化石続々!
国内有数のナウマンゾウ化石産出地として知られる茨城県。とくに県南を流れる花室川ではナウマンゾウ以外の大型哺乳類化石も見つかっています。
ナウマンゾウはどんな象だった?絶滅したのはなぜ?
ナウマンゾウは、約1万5000年前に絶滅したゾウの一種で、かつては北海道から九州にかけて広い範囲に生息していました。同時に発見されている植物化石から、平均気温が低い氷河期の生息環境だったと考えられています。名前は、日本で初めてゾウの化石の研究に携わったドイツ人地質学者エドムント・ナウマン博士にちなみます。
ナウマンゾウは、現生種のアジアゾウやアフリカゾウなどと比べて小型で、体長は5〜6mほど、肩の高さは1.9〜2.7mと推定されます。寒冷な気候に適応するため、前身は体毛に覆われ皮下脂肪を蓄えていたようです。牙はオスがとくに長く、ときに2m以上に達します。
約43万年前、ナウマンゾウまたはその祖先にあたる種類が、大陸と地続きになっていた陸橋を伝って日本列島に渡来したと考えられています。絶滅の理由は諸説ありますが、度重なる激しい気候変動の影響を受けた可能性が指摘されています。
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