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【宮城の伝統芸能②】米川の水かぶり

また、2018(平成30)年には、登米市の東和町(とうわちょう)米川地区で800年以上続く火伏せ行事「米川の水かぶり」が、来訪神行事の一つとしてユネスコの無形文化遺産に登録されました。

毎年2月の初午(うま)の日に行われ、厄年を迎えた人を中心に、東和町米川五日町地区の男性が参加します。身を清め、稲わらで作った装束を身にまとい、火の神様の印であるかまどのすすを顔に塗って、大慈寺境内にある秋葉山大権現に火伏せを祈願。来訪神に化身した一行は、奇声をあげて各家庭の屋根に向かって手桶の水をかけながら町を練り歩きます。わらは火難除けのお守りとされるため、地域の人たちは一行がまとった装束からわらを抜きとり、家の屋根に投げ上げます。

米川の水かぶり

住所
宮城県登米市東和町米川町下大慈寺山門前広場ほか米川町一帯
交通
東北自動車道築館ICから県道36号、国道398・346号を東和町方面へ車で40km
料金
要問合せ

まだある!宮城の伝統的な舞

このほか、法会の後に僧侶らによって行われた延年舞(えんねんまい)の芸態を残した栗原市の「小迫(おばさま)の延年」や、室町時代に修験者によってもたらされたという石巻市雄勝町の「雄勝法印神楽」は国指定重要無形民俗文化財です。

県内各地で伝承されている地域色豊かな獅子舞も見ものです。獅子頭の代わりに鹿頭を被る鹿踊は、先祖供養や魔除け、病害虫除けを祈願するもので、栗原市の「一迫町(いちはさまちょう)鹿踊」に代表される鹿踊は伊達政宗が愛好したといいます。また沿岸部では、東松島市の勇壮で豪快な「大曲浜(おおまがりはま)獅子舞」や、航海安全を祈願して虎頭を被って舞う気仙沼市の「浪板虎舞(なみいたとらまい)」などが、東日本大震災の被害を乗り越えて継承されています。

宮城に伝わる伝統武術

芸能とは異なりますが、江戸時代初期に仙台藩で生まれた竹永隼人(たけながはやと)を始祖とする伝統武術「柳生心眼流(やぎゅうしんがんりゅう)甲胄術・甲胄柔術」も登米市を中心に受け継がれています。

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●地図で読み解く宮城の大地

・複雑な地形が美しい三陸と松島はどうやってできた?
・奈良の大仏のメッキには涌谷産の金が使われていた!
・県西部に連なる火山群と数々の温泉地の関係とは、荒れ狂う北上川が舟運路に!
・伊達政宗が始めた一大治水事業、暗渠化した四ツ谷用水をたどると見えてくる伊達政宗の町づくり
・「杜の都」の由来となった森はいったいどこにある?
・東京駅丸の内駅舎に使われた雄勝石をめぐる波乱のドラマ

などなど宮城のダイナミックな自然のポイントを解説。

●宮城に開かれた道の歴史

・東北中の人々が旅した奥州街道!その繁栄を支えた宿場の光と影
・険しい奥羽山脈を越えて宮城と山形を結んだ道の歴史
・海運時代の幕開けとともに活発化した阿武隈川の舟運とは?
・野蒜港計画とともに消えた幻の巨大運河ネットワーク構想
・東北新幹線が仙台駅前後で不自然に蛇行する理由とは?
・東京メトロより古い 日本初の地下路線があった仙石線

などなど、意外と知られていない宮城の交通トリビアを厳選してご紹介。

●宮城で動いた歴史の瞬間

・宮城の豊かさを伝える旧石器や縄文の遺跡が各地に!
・東北最大の雷神山古墳が示す仙台・名取の有力豪族
・東北支配の拠点となった陸奥国郡山官衙と多賀城
・藤原家三代秀衡が陸奥守に就任・宮城の地も藤原家の統治下に
・室町時代に権勢を誇った大崎氏・名生館の屋敷で伊達氏らが拝謁
・敵を寄せ付けぬ天然の要害 正宗の拠点・仙台城が完成
・伊達62万石を揺るがせた伊達騒動の顛末を追う
・元禄バブル崩壊で財政危機!5代吉村が改革に乗り出した
・飛行隊基地に陸軍駐屯所など軍都としても栄えた宮城県

などなど、興味深いネタに尽きない宮城の歴史。知れば知るほど宮城の歴史も面白い。

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