更新日: 2024年1月14日
宮城の伝統工芸の実力!匠の技が凝縮された逸品に注目
県内では19の伝統的工芸品が作られており、うち4つは国の指定を受けています。
このほか、無形文化財指定の工芸技術や選定保存技術も継承されています。
【宮城の伝統工芸①】こけし
国指定の伝統的工芸品の一つが、宮城伝統こけしです。江戸時代末期ごろ、東北地方の木地屋(きじや)が、副業で温泉地の子供用の土産として作り始めたと伝えられています。
県内には「鳴子こけし」「遠刈田こけし」「弥治郎(やじろう)こけし」「作並こけし」「肘折(ひじおり)こけし」の5系統があります。戦後、これらのこけしが全国に広がり、多彩なこけしが作られるようになったといいます。日本こけし館(大崎市)、みやぎ蔵王こけし館(蔵王町)、弥治郎こけし村(白石市)などで見学や体験ができます。
鳴子こけし
首を回すとキイキイと音が鳴ります。肩と裾が張った太めの胴体は、中央がややくびれています。絵付けは写実寄り。
遠刈田こけし
まっすぐな胴に大きめの頭がのっています。 頭頂に赤い放射状の髪飾り模様、額から頬に赤い花びら模様があります。
弥治郎こけし
白石市の弥治郎集落を中心に発達。頭頂部と胴にカラフルなろくろ線が入り、絵付けはシンプル。胴がくびれています。
作並こけし
胴が細く、大正時代以降は台座がついています。胴の菊模様は、カニのように見えるため「かに菊」と呼ばれています。
肘折こけし
山形県肘折温泉発の系統で、仙台にも継承者がいます。重厚な色彩と黒々としたおかっぱ頭、個性的な顔立ちが特徴。
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