更新日: 2024年1月14日
中央構造線が東三河に露出!~西南日本を分断する大断層~
東三河を北東方向に大断層・中央構造線が走っています。
形成年代も過程も異なる地層が隣り合う、地球のダイナミズムを直接見ることもできます!
中央構造線とは
九州から関東まで横断すること約1000 ㎞、西南日本の地質を南北に二分する大断層を中央構造線といいます。そしてこの太古の地殻変動の証は、愛知県内でも露出し、実際に見ることもできます。
中央構造線は活動歴が長く、近くを併走する断層も多いことから、大きな1本線に集中して走る断層グループをこう呼びます。そもそもは、1885(明治18)年、明治政府が招へいしたドイツ人地質学者のエドムント・ナウマンが「中央線」と命名したもので、のちの科学者・矢部長克が使った用語が定着しました。
日本列島の地質構造区分
北上する海洋プレートにより海底の堆積物が次々と陸に付け加わった(付加体)ため、関東から西には帯状に地質帯が分布しています。赤色の線(点線)は中央構造線で、西南日本を北側の内帯と南側の外帯に区分する総延長1000㎞にも達する大断層です。愛知県内では、伊良湖岬と立馬崎のあいだを抜け、豊川沿いを北東方向に走っています。
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