トップ > カルチャー >  関東 > 神奈川県 >

圏央道の開通で活気づく物流業界

圏央道の開通は、地域の活性化や首都中心部を通らずに高速道路を乗り継げることによる首都圏の環境改善、バイパス機能や交通の分散化による道路交通の円滑化などが期待されています。

とくに活発な動きを見せているのが物流業界で、国土交通省によれば、圏央道沿線の大型物流施設は2012(平成24)年からの5年間で約4倍に増加。また、圏央道が部分開通していた2012年、圏央道沿線における新規工場の立地面積の伸びは全国平均の約3倍を記録しました(国土交通省の資料より)。

圏央道近くには物流施設が続々と新設予定!

神奈川県内では、外資系の物流大手GLPが、2022年以降、圏央道の相模原愛川IC近く(相模原市)に日本最大規模の物流施設の竣工を予定しているほか、圏央厚木IC、海老名ICなどの周辺でも次々と物流施設が新設されています。

とりわけ、旧日本軍の相模陸軍飛行場(中津飛行場)の跡地を活用した内陸工業団地(厚木市・愛川町)は、相模原愛川ICが隣接する好立地となったため注目度がかなり大きくなっています。

圏央道の全通によって渋滞も緩和傾向に

圏央道の全通によって渋滞も緩和傾向に
圏央道は神奈川県の湘南地区から千葉県成田市まで開通。東名高速道路ほか、各所でほかの高速道路とアクセスしています。

バイパス機能では、圏央道により東名高速道路と中央自動車道、関越自動車道とのアクセスが劇的に向上しました。都心に向かう際の渋滞の回避路としても機能しており、それは、NEXCOによる高速道路の交通状況ランキングにも如実に表れています。

2017(平成29)年と前年のランキングを比較すると、2016年に1位だった東名高速道路の海老名JCT~横浜町田IC間(上り)が2017年には2位となり、同区間の下りも4位から5位へと若干とはいえ緩和傾向を示しました。逆に、圏央道の交通量は増加しているため、将来的には圏央道すべてを4車線化することも計画されています。

圏央道の全通によって渋滞も緩和傾向に

国土交通省による「高速道路の交通状況ランキング(平成29年)」を参照。渋滞損失時間とは、混雑により余計にかかる時間 (単位:万人・時間/年)。

『神奈川のトリセツ』好評発売中!

日本の各県の地形や地質、歴史、文化、産業など多彩な特徴と魅力を、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント。
第1弾は神奈川県の知っているようで知られていない意外な素顔に迫ります。思わず地図を片手に、行って確かめてみたくなる情報を満載!

【注目1】神奈川の地質・地形を徹底分析

巨大カルデラを有する箱根火山のすごさ、三浦半島の最南端&城ケ島でわかる日本列島の魅力、かつて火山島だった丹沢山地、江の島ができる過程、天然の城塞都市・鎌倉の全貌など、神奈川のダイナミックな自然の成り立ちを解説。

【注目2】古代から中世、江戸時代、近現代の神奈川の歴史を一望

相模原にあった日本最古の住居遺跡、なぜ源頼朝は鎌倉に幕府を置いたのか、難攻不落を誇った小田原城と太閤一夜城の攻防、寒村に過ぎなかった横浜が開港の地になった理由、廃藩置県後4県あった神奈川はどうやってまとまったのかなど、神奈川の歴史のポイントがわかる。

【注目3】神奈川を駆け巡る鉄道網をはじめ、神奈川で育まれた文化や産業を紹介

箱根登山鉄道の実力をはじめ、幻の川崎市営地下鉄、小田急・京急・東急他私鉄各線のエピソード、廃線後も現存する横浜市電のトンネルなど、神奈川を走る鉄道網の秘密に迫る。また横須賀に造船所が作られ軍港になった理由や東京湾最大の自然島「猿島」に残る軍事遺産、相模川水系に築かれた3つのダムなど、神奈川を支える文化・産業のパワーを探る。

『神奈川のトリセツ』を購入するならこちら

リンク先での売上の一部が当サイトに還元される場合があります。
1 2

記事をシェア

※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!

エリア

トップ > カルチャー >  関東 > 神奈川県 >

この記事に関連するタグ