更新日: 2024年1月13日
箱根登山鉄道にトンネルや急カーブが多いのはなぜ?~神奈川県の鉄道~
箱根登山鉄道はトンネル、急カーブが連続し散水しながら列車が走ります。
それには日本一の登山鉄道ならではの、やさしい理由がありました。
目次
箱根登山鉄道は自然と共存する
小田原~強羅(ごうら)を結ぶ箱根登山鉄道鉄道線(正式な路線名)の敷設計画が立てられたのは1910(明治43)年。免許交付の際、国から提示された条件が「自然を損なわない」ことでした。
箱根登山鉄道はスイスの登山鉄道に倣って敷設された
箱根登山鉄道は、当初予定された125パーミル(1㎞で125mの高低差)もの急勾配をアプト式で箱根山を登る案も、その勾配の厳しさに加え、自然の景観を損なう恐れがあることから方針変更。当時走っていたスイスの登山鉄道を参考に計画が見直されました。
箱根登山鉄道は自然景観に溶け込むように
こうして箱根の自然景観を考慮し建設されたのが、現在の箱根登山鉄道鉄道線でした。箱根の自然を守るための措置は、今も路線に見られる大きな特徴となっています。
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