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三国志の日本でのブームは江戸時代に始まる

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月14日

三国志の日本でのブームは江戸時代に始まる

「三国志」の時代は、3世紀、後漢末から含めても、百年余りに過ぎません。しかし、この時代は、古代ローマ帝国に匹敵する大漢帝国が崩壊し、新たな戦乱の世を迎えた中国史上の一大転換期でした。ちなみに、日本は卑弥呼の時代です。
「三国志」に描かれた幾多の君主や武将、そして軍師たちは、時代の変革期において、それぞれの信念に従って互いにぶつかり合い、行動しました。かれらの「生き方」は、決して一様ではなく、実に多種多様です。わたしたちは、それぞれの感性によって、好きな人物に肩入れし、自分なりの「三国志像」を結んでいくことができるでしょう。

【三国志の日本ブーム】江戸時代に『三国志演義』が翻訳

『三国志』正史(せいし)が日本に伝えられた時期は不明ですが、8世紀に著された藤原氏の家伝『藤氏家伝(とうしかでん)』に董卓(とうたく)に言及する箇所があり、この頃には伝わっていたようです。

『三国志演義』が日本に入ってきたのは江戸時代前後で、林羅山(はやしらざん)が1604年に『通俗演義(つうぞくえんぎ)三国志』を読み終えた記録があります。1690年に翻訳本『通俗三国志』が発刊されると、庶民の間に『三国志演義』が浸透。以降、翻訳本も多く出され日本でも読み継がれてきました。

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