更新日: 2024年1月14日
すり鉢地形が点在する起伏の激しい東京の坂!
東京の坂は、坂を上っては下る「対の坂」と捉える見方があります。
下ったところがU字型のすり鉢地形となり、東京独自の風景を作り出しているのです。
すり鉢地形が東京に多いわけ
東京の山の手は、武蔵野台地と呼ばれる洪積台地の東端部に位置しています。武蔵野台地が東京低地と呼ばれる沖積平野と接する場所は段丘状になっており、台地と低地を結ぶ坂道や階段が連なっています。台地上を西から東へ流れる幾筋の川は多くの支流をもち、上流にいくほど樹枝状に分かれる浸食谷も多いです。
台地の上に発展した山の手は、その無数ともいえる浸食谷を越える坂が多く、すべての坂はすり鉢状の谷に通じています。
すり鉢状の谷とは、坂が向かい合う構造をしていることです。例えば、渋谷では低地にあたる駅を挟んで宮益坂と道玄坂が向かい合っています。谷中では、不忍通りを挟んで団子坂と三崎坂が相対しています。下りては上る一対の坂、谷越えの坂が多く、それが都心の景観を作り出しています。
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