更新日: 2024年9月23日
東京の坂には900以上の名前がある!起伏の多い23区内は坂だらけ?
東京の坂は都内全体に平均してあるわけではなく、山の手に多く、下町は少なくなっています。
武蔵野台地の浸食や、海に落ち込む崖地も町になり坂が増えました。
東京の坂は山の手に多いのはなぜ?
武蔵野台地は平らな部分が多いのに、表面を流れる川により浸食された谷が複雑な地形をつくり、山の手に坂が多くつくられました。
東京都地質調査業協会の区別による坂道の数では、千代田区、港区、新宿区、文京区が特に多く、全体の60%程度を占めます。逆に、低地部(墨田区、江東区、江戸川区、中央区、葛飾区)や台地部(練馬区、杉並区、中野区)には坂が少ないです。
これは、浸食された低地と 台地を結ぶのが坂道だからで、武蔵野台地の縁に近くなるほど坂が多いのは、江戸時代から人が住み、坂名をつけたからです。北区から板橋区にかけても坂道が多いですが、江戸時代はまだ閑散とした地で坂名をつけるほどではありませんでした。
東京23区にある名前を持つ坂
都心で坂を実感するのは港区と文京区で、表はそれを裏付けています。江戸時代に名づけられた坂名も多くあり、当時十分でなかった地名を補うために坂名が利用され、目印になるものが坂名とさ れました。
※2020年8月現在の坂名数(別名は含みません)
東京の台地と低地を結ぶ坂道
浸食によって刻まれた低地と台地を結ぶのが坂道。図ではそれがわかりやすい都心の代表的な坂道を示しました。
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