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【江戸川乱歩作品×東京①】『D坂の殺人事件』/文京区団子坂

明智小五郎が初登場した『D坂の殺人事件』(大正14(1925)年)の舞台、D坂は文京区の団子坂がモデルで、かつて乱歩が三人書房という古書店を開いていた場所です。

作中、煙草屋の2階に住んでいる明智が、D坂の中ほどにある喫茶店で「冷やしコーヒー」をすする場面に、当時の世相がかいま見えます。

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【江戸川乱歩作品×東京②】『屋根裏の散歩者』/浅草公園&浅草花やしき

『屋根裏の散歩者』(大正14(1925)年)では、青年が浅草公園浅草花やしきをうろついて犯罪への欲求に悶々とする様が描かれます。乱歩は小説のストーリーを構想する際に、それらの場所をぶらついていたと、述懐しています。

【江戸川乱歩作品×東京②】『屋根裏の散歩者』/浅草公園&浅草花やしき

浅草花やしきは、江戸末期の嘉永6(1853)年に花園として開園しました。

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画像:Amazon
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【江戸川乱歩作品×東京③】『闇に蠢く』/浅草六区

明治から昭和にかけて、芝居、オペラ、見世物などの小屋が立ち並んで「帝都の娯楽の中心」であった浅草六区が描かれるのが『闇に蠢く』(大正15(1926)年)。物語の中心となる男女が出会う場所として登場します。

【江戸川乱歩作品×東京④】『幽鬼の塔』/上野・旧寛永寺の五重塔

上野の旧寛永寺にある五重塔。そこに首つり死体がぶら下がるというショッキングな場面が描かれるのは、『幽鬼の塔』(昭和14(1939)年)。

関東大震災後に書かれた作品ですが、重要文化財となっている五重塔は震災、戊辰戦争、第二次世界大戦で焼失を免れており、当時の姿を現在でも見ることができます。

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【江戸川乱歩作品×東京⑤】『陰獣』/隅田川・吾妻橋の汽船乗り場

乱歩がいったん休筆した後、約1年ぶりに発表した『陰獣』(昭和3(1928)年)では、隅田川にかかる吾妻橋の汽船乗り場で死体が発見される場面があります。現在では水上バスの桟橋になっている場所です。

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【江戸川乱歩作品×東京⑥】『吸血鬼』/御茶の水・文化アパートメント

当初は、浅草、上野、本郷界隈が犯罪現場として多く描かれていたのですが、東京の発展とともに作品の舞台は、青山、麻布、六本木、麹町などの高級住宅地へと移行していきます。

明智小五郎の名助手で少年探偵団のリーダーである小林少年のデビュー作『吸血鬼』(昭和5(1930)年)では、御茶の水の開化アパートに開設された明智探偵事務所が描かれます。洋風でモダンな雰囲気の開化アパートは、日本初の洋式集合住宅「文化アパートメント」がモデルとされています。

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【江戸川乱歩作品×東京⑥】『怪人二十面相』/東京駅・東京ステーションホテル

麻布にある邸宅の宝石が狙われる『怪人二十面相』(昭和11(1936)年)で、 怪人二十面相と明智が対面するのが「東京駅の二階にある鉄道ホテル」。

これは現在の東京ステーションホテルで、木造階段やステンドグラス、モダンなデザインの浴槽など、気品あふれるホテルの当時の特徴的な内装が作品に描写されています。

【江戸川乱歩作品×東京⑥】『怪人二十面相』/東京駅・東京ステーションホテル

ホテル開業は大正4(1915)年。

東京ステーションホテル

住所
東京都千代田区丸の内1丁目9-1東京駅丸の内駅舎
交通
JR東京駅からすぐ
料金
シングル=31930円~/ダブル=38232円~/

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