更新日: 2024年1月14日
武蔵野の歴史~京から離れた片田舎ではなく関東随一の大国だった!?~
古代から中世にかけて、象徴的に“葦原ばかり”などと表現された武蔵国。
京から遠い片田舎と見なされてきましたが、実は律令時代には大国だったのです。
武蔵野の歴史:仏教文化が花開く
教科書で学ぶ古代の日本史では、大化の改新、壬申の乱、平城京遷都など、すべて現在の関西圏で起きた事柄ばかりです。その頃、関東ではどのような出来事が起こっていたのかご存じでしょうか。
仏教が日本に伝来したのは538年(552年の説もある)、聖徳太子は推古15(607)年に法隆寺を創建、大化の改新は大化元(646)年のことです。
仏教の影響は実は武蔵国にも及んでおり、7世紀になると関東でも仏教文化が花開いています。
関東にも仏教が浸透していたことを証明する浅草寺と深大寺
東京最古の寺という浅草寺は縁起によると、推古36(628)年に宮戸川(現在の隅田川)で漁をしていた兄弟の網に観音像がかかり、それを供養したのが始まりとされます。
また、天平5(733)年創建という深大寺には、国宝に指定されている天智天皇時代の白鳳仏・釈迦如来像があり、仏教が関東にも浸透していたことを証明しています。
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