更新日: 2024年1月14日
1964年東京オリンピックとインフラ整備~円滑な観客輸送を目指して
東京五輪の開催は、国際都市・東京の発展に欠かせない都市インフラの整備を、一気に推し進めるための強力なモチベーションとなりました。
目次
1964年東京オリンピック開催で進む東京のインフラ整備
昭和34(1959)年、ミュンヘンで開かれたIOC総会において、第18回五輪の開催地が東京に決定しました。それ以降、開催までの5年ほどの期間に、東京では各種インフラの整備が実施され、都市の姿を大きく変えることになりました。特に急ピッチで進められたのは、世界中から集結する選手、関係者、観客を受け入れるための交通網の整備と、競技場の建設でした。
最重要視された道路の整備
まず、喫緊の課題となったのが、慢性的な渋滞の解消でした。当時、羽田空港から都心までは2時間を要し、「これでは選手も観客も移動できず、大パニックになる」と言われていました。この時期の東京は人口の膨張と各種産業の急成長という局面を迎え、それに伴う交通量の急増にはまだ対応できていなかったため、オリンピックの開催は交通網整備を進めるうえでの格好の目標にもなったのです。最重要視されたのは高速道路でしたが、同時に一般道路も整備されていきました。
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