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東京駅の開業とその歴史!日本の発展を支えた帝都の玄関口

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月14日

東京駅の開業とその歴史!日本の発展を支えた帝都の玄関口

日露戦争の勝利に酔う20世紀初頭の日本。
「アジア新興国の首都にふさわしい立派な駅を」の声とともに東京駅建設の国家プロジェクトは加熱しました。

東京駅の開業とその歴史:計画から誕生まで

明治10年代に入り、近代国家の首都にふさわしい東京への改造を望む機運が高まると、東京のターミナルとして開業していた新橋駅と上野駅を結ぶ市街線の建設と、両駅に代わってその中核としての役割を担う中央停車場(東京駅)の設置が計画されました。

明治23(1890)年に内務大臣より建設の訓令が発せられ、翌年から市街高架線の建設工事が始まるものの日露戦争の勃発により中断。その後再開され、高架線は明治43(1910)年に完成しました。明治41(1908)年に始まった中央停車場の建設は、6年半の歳月をかけて大正3(1914)年に竣工しています。

 

東京駅開業までの歴史:設計は建築家の辰野金吾が手がけた

ところで、この中央停車場の建設ですが、設計途中に日露戦争で日本が勝利したことから、「大国ロシアに勝った日本の首都の中央停車場にふさわしい機能性と外観を」と、初代鉄道院総裁・後藤新平の意向で、8年もの期間にわたって設計変更を重ねることに。

ドイツ人技師フランツ・バルツァーの案をもとに、日本銀行本店なども手がけた建築家の辰野金吾(たつのきんご)が、「辰野式ルネッサンス」とも呼ばれる、左右に巨大なドーム屋根をもつ壮麗なルネッサンス様式の駅舎へと設計し直しました。

その結果、建築予算は当初の7倍に膨れ上がりましたが、アジアの新興国家にふさわしい、かつてない巨大建築の駅が帝都に誕生したのです。

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