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【大阪・なんば駅と難波駅】JR難波駅へと改称したのは関西空港が開業したから
現駅名に改称したのは、1994年の関西国際空港(関空)の開業に伴い、同駅から関空快速の運行を開始することになったからです。国際線で入国した外国人に同駅が「難波付近」であることを明確にする意図がありました。
【なんば駅と難波駅】ミナミにある各なんば駅・大阪難波駅とつながるJR難波駅
JR難波駅は関空開業を機に、各「なんば駅」「大阪難波駅」と地下で連絡することになりました。これにより関空から快速列車で訪れた人にとって同駅は、難波エリアで最初に訪れる駅となります。
また、1996年にはJR西日本初の地下駅として生まれ変わりました。
関空快速の廃止
ところが、2008年のダイヤ改正により、同駅を発着する関空快速の運用は廃止されました。現在、難波から関空まで乗り換えなしで行けるのは、南海電鉄の「特急ラピート」だけです。南海線なんば駅と関空間の所要時間は約38分、最短で約34分です。
【大阪・なんば駅と難波駅】「各停」と「普通」が並列する南海電鉄の謎
南海電鉄で興味深いのは、なんば駅の高野線のホーム(1~4番)から「各停」が発着、南海本線のホーム( 5~8番)から「普通」が発着していることです。
各駅停車と普通が並列して存在するのには、理由があります。南海なんば駅の南海本線の普通列車はホームがあるすべての駅に停車しますが、実際にはホームがない2つの駅を通過します。そのため各駅停車とは呼べないのです。
そこで南海本線の列車を「普通」と呼ぶことで、高野線の各駅停車と区別しているということです。細かなことですが、南海電鉄の実直さが伝わってくるエピソードといえるでしょう。
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【見どころ―目次より抜粋】
Part.1:地図で読み解く大阪の大地
大阪の歴史は水を起源とするとされる理由
大阪府の属する関西・近畿・畿内の違い
こんなに違った古代の大阪! 消えた河内湾と河内湖 ほか
Part.2:大阪を駆ける充実の交通網
西国へ、京都へ、熊野へ府下を通る旧街道の痕跡
どの道路が、なぜ混むのか?大阪の道路網の現状
徹底比較! 大阪の私鉄(阪急電鉄と阪神電鉄、京阪電気鉄道、近畿日本鉄道、南海電気鉄道) ほか
Part.3:大阪の歴史を深読み!
幕府軍が落とせなかった千早赤坂城の秘密
織田信長に恭順して残された富田林寺内町
天下の台所として日本経済を支えた中之島 ほか
Part.4:大阪で生まれた産業や文化
ダイハツ、パナソニック・・企業城下町の今
万博、花博、EXPO2025など国際博覧会の最多開催地・大阪
偉人たちが好んで食したなにわの伝統野菜 ほか
<コラム>
データで分かる74市区町村 人口と所得、観光、工業・農業・漁業
絵図で見る 大阪の川と「八百八橋」
鳥瞰図で見る 100年前がわかる大阪市パノラマ地図
鳥瞰図で見る 吉田初三郎が描いた90年前の大阪府
鳥瞰図で見る 大阪周辺にある歴代天皇・皇族の陵墓
絵図で見る 大坂冬の陣における諸将の配置
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