更新日: 2024年10月8日
アフリカ経済の成長と中国の関係~支援しているのに嫌われるのはなぜ?
アフリカは人口増加と豊富な資源を武器に経済成長を続けています。
そのアフリカでよく見かけるのが中国人。
アフリカ経済の急成長は中国との関係を抜きに語ることはできないのです。
中国のアフリカ進出の現実に迫ります。
アフリカ経済を支えてきた中国の目的
1960年代前半、アフリカのほとんどの国が植民地支配から独立すると、中国は医師を派遣してアフリカの人々を助ける医療外交を展開し、関係を深めていきました。中国が急速な経済成長をみせるようになった2000年代以降は貿易を活発化。中国とアフリカの貿易総額はおよそ20年間で20倍ほどに増え、両者はなくてはならないパートナーになります。当時は中国の支援によって各国の道路や橋、さらに政府関連施設や空港、病院、スタジアムなどの整備が進められたことからハコモノ外交とも呼ばれました。
なぜ中国がアフリカへの援助を積極的に行ってきたのかというと、資源の権益を確保すことや、巨大市場を開発することが目的でした。アフリカとしても、中国の資金援助は高金利ながら審査基準がゆるく、日本のODA(政府開発援助)などと比べて借りやすいというメリットがあったのです。
中国の対アフリカ貿易額(2023年1~7月)
出所:中国税関総署
アフリカ全体:1兆1,400億元
この額は13年連続で世界一。中国がアフリカ最大の貿易相手国であり続けている。
1位 南アフリカ:2,261億5,000万元
南アフリカにとって中国は最大の貿易相手国。中国は電化製品、機械製品、化学品などを輸出し、鉱物、鉄鋼、果実などを輸入
2位 ナイジェリア:952億9,000万元
2010年代以降、中国・ナイジェリアの関係は急速に発展し、貿易額も増大。中国は建設業や石油産業にも積極的に参入している。
3位 アンゴラ:826億3,000万元
アンゴラはアフリカ有数の産油国。原油の最大輸出相手国は中国で、全体のおよそ7割を占めている。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!