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北欧諸国の高い経済力は、生産性を重視することで生み出される 画像:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年9月9日

北欧諸国の高い経済力は、生産性を重視することで生み出される

北欧は「世界の理想」とされてきました。
政治、経済、教育、福祉、生活スタイルなどさまざまな分野が先進的で、世界幸福度ランキングでは多くの国が上位にランクしています。

北欧の経済と労働生産性

北欧諸国の経済に注目すると、労働生産性の高さが最大の特徴として挙げられます。労働生産性とは、労働者一人当たりが1時間でモノ・サービスをどれだけ生み出せるかを示す指標です。

2022年におけるOECD加盟国(全38ヵ国)の労働生産性ランキングでは、2位ノルウェー、4位デンマーク、7位スウェーデン、10 位アイスランド、14位フィンランドと、5ヵ国とも上位にランクインしています。

では、なぜ北欧諸国は生産性が高いのでしょうか。いくつかの国の事情を具体的にみてみましょう。

生産性の高い北欧諸国

北欧諸国はどの国も生産性の高さを追求しており、そのことが経済力の向上や高い幸福度につながっている。

ノルウェー
1人当たり名目GDP(ドル):10万5,826
人口(人):547万4,000
幸福度(10点満点):7.315(7位)
フレックス制やリモートワークなど、勤務体系の自由度が高い。オイルマネーもあり、1人当たりGDPは世界第2位。

フィンランド
1人当たり名目GDP(ドル):5万1,030
人口(人):554万5,000
幸福度(10点満点):7.804(1位)
フレックス制を導入するなどし効率化を推進。幸福度は世界一。

スウェーデン
1人当たり名目GDP(ドル):5万6,188
人口(人):1,061万2,000
幸福度(10点満点):7.395(6位)
ワーク・ライフ・バランスを重視。短時間で仕事をし、早々に帰宅するため、生産性が上がる。

デンマーク
1人当たり名目GDP(ドル):6万8,295
人口(人):591万1,000
幸福度(10点満点):7.586(2位)
デジタル化を推進することにより、生産性アップにつなげている。1 人当たりGDPは世界第9位。

アイスランド
1人当たり名目GDP(ドル):7万4,591
人口(人):37万5,000
幸福度(10点満点):7.530(3位)
公的部門で週休3日制を実験的に導入するなど労働時間の短縮に余念がない。週休3日制は生産性を高め、幸福度をアップさせる裏づけになった。

出所:IMF、国連、World Happiness Report

生産性の高い北欧諸国
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