更新日： 2024年9月19日

ヨーロッパ経済の今後～ロシア依存からの脱却

広大な国土を有するロシアは、世界最大級の資源大国です。
石油・天然ガスなどのエネルギー資源から小麦やトウモロコシなどの食料資源まで、膨大な生産量を誇ります。
そのロシアの資源に頼り切っていたヨーロッパ諸国は、２０２２年２月のウクライナ侵攻にともない、供給が制限されたことにより、経済面で大きな打撃をこうむりました。
とくに影響が大きかったのはエネルギー資源です。

ヨーロッパ経済の問題点「エネルギー依存」

欧州最大の経済大国ドイツは天然ガス43％、石油34％、石炭48％をロシアに依存しており、フランスやイタリアも天然ガスのおよそ３割をロシアからの輸入に頼っていました。ＥＵ（欧州連合）全体では天然ガス40 ％、石油20％、石炭45％に達します。そのため、ロシアが西側諸国による経済制裁への対抗措置としてエネルギー資源の供給制限を行うと、ヨーロッパの多くの国が電気代やガソリン代の高騰に悩まされることになったのです。