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印僑の活躍~インドは世界一の人材輸出国! 画像:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年9月19日

印僑の活躍~インドは世界一の人材輸出国!

グローバル化が進み、世界各地で移民が活躍する時代になりました。
中国系(華僑)、ユダヤ系、インド系(印僑)など、さまざまな移民がいますが、最も多くの移民を送り出しているのはインドだといわれています。
インド政府の統計によると、印僑は2世、3世も含めて3200万人に達します。

アメリカで活躍する印僑

イギリス植民地時代、インド人はカリブ海や東南アジアの大規模農場に労働者として送られていました。それが第二次大戦後に独立してからは、1965年にアメリカで移民法が改正されたこともあり、アメリカ移住が増加。20世紀末には「2000年問題」への対応でコンピュータに詳しい人材が求められ、多くのIT技術者がインドから渡米しました。

最近では、アメリカに専門技術者として一時的に就労・滞在するためのビザを取得した人の約5割がインド人だといわれています。たとえば、アメリカ航空宇宙局(NASA)で勤務する科学者の3割以上をインド人が占めています。

アメリカ以外での印僑の活躍

アメリカ以外でもインド人の存在感は大きいです。イギリスでは、人口の約3%にあたる176万人がインド系移民。現在のスナク首相は、金融業界を経て政界入りした史上初のインド系首相です。

アフリカに目を向けると、南アフリカや東アフリカにインド系移民が多く分布。ケニアでは弁護士、判事、医者、学者などの専門職に携わっています。一方、アラブ首長国連邦(UAE)やカタールなどの中東諸国では建設作業員やタクシーの運転手として出稼ぎしているインド人が目につきます。

インド系移民の流れ

●インド
世界に広がるインド系移民の数はおよそ3,200万人。移民大国アメリカをはじめ、旧宗主国のイギリス、中東、東南アジアなどに多く分布している。

●ミャンマー 201万人

●マレーシア 299万人

●アラブ首長国連邦 343万人

●サウジアラビア 259万人

●南アフリカ 156万人
中東には出稼ぎのインド人が多数おり、建設現場やタクシー運転手として働いている。

●イギリス 176万人
インドの旧宗主国ということでインド系移民が多い。スナク現首相の両親はアフリカから移住したインド系である。

●カナダ 169万人

●アメリカ 446万人
移住先としてはアメリカが最も多い。シリコンバレーのIT技術者、NASAの科学者などで活躍している移民もいる。

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