更新日: 2024年9月19日
韓国経済の強みと弱み~安定した成長を続ける日本のライバル
日本は第二次世界大戦で負けましたが、戦後に「奇跡」といわれる経済成長を果たし、1968年に世界第2の経済大国となりました。
その日本と同じく、朝鮮戦争による南北分断を経て、60年代半ばから「漢江(ハンガン)の奇跡」と呼ばれる急成長を遂げたのが韓国です。
韓国経済における財閥企業の優位性
韓国経済は1997年の通貨危機で大打撃を受けたりもしましたが、急ブレーキがかかっても反騰し、成長を続けました。2000〜20年までの一人当たりGDP(国内総生産)成長率は、日本がわずか3%だったのに対し、韓国はおよそ4倍に増えています。
こうした経済成長の原動力は何かというと、いくつかの強みがあります。たとえば財閥企業が多いことです。
韓国経済は財閥企業が牛耳っており、総合家電・電子製品メーカーのサムスン、石油化学・半導体・通信のSK、自動車メーカーの現ヒュン代ダイ、総合家電・電子機器・通信機器のLGの4大財閥だけで韓国の全上場企業の総売り上げの5割を占めます。財閥という性質上、オーナー経営者による迅速な意思決定がなされる点が強みとされています。
技術力も高く、サムスンをはじめとする韓国の半導体産業の世界シェアは10年以上も世界第2位を維持しています。
韓国経済の強み
技術力
世界屈指の半導体メーカーであるサムスンに象徴されるように、技術力が高い。韓国企業は半導体などのハイテク産業、自動車、家電、携帯電話といった分野で世界市場を席巻している。
財閥企業
オーナー経営者が絶対で、トップダウンによる迅速な戦略的意思決定ができる。
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