更新日: 2024年9月19日
香港経済の動向~中国ナイズが進みゆくアジアの貿易・金融拠点~
香港は今でこそ中国の一部となっていますが、19世紀後半から20世紀末までは中国とは別の道を歩んでいました。
中国化が話題となっている香港の経済の変遷とは?
香港返還後に逆転した中国との力関係
1842年、中国(当時は清)はアヘン戦争でイギリスに負け、南京条約に基づき香港を割譲(かつじょう)。第二次世界大戦後、中国が社会主義体制になる一方、香港はイギリスが統治する資本主義体制下でモノ・カネを集め、アジアを代表する貿易港、金融センターとなりました。
イギリス統治は99年という期限つきであったため、香港は1997年に中国へ返還されます。返還にあたり、中国政府は中国本土は社会主義で統治し、香港には資本主義を認めるというやり方をとったため、香港経済は維持されました。
しかしその後、中国は目覚ましい経済成長を実現し、香港との力関係が逆転。2010年代半ばから中国政府の香港に対する政治的締めつけが強まったことや、新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウンの影響もあり、香港の経済活動は停滞してしまったのです。アジアの金融センターとしての地位も失われました。
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