更新日: 2024年9月19日
デジタル人民元を普及させる中国政府の目論見
その時代に政治・経済・軍事的に最も強い力をもち、覇権を握っている国の通貨が基軸通貨とされる傾向があります。
人民元をデジタル化して普及させようとしている、中国政府の最終的な狙いとは?
人民元をデジタル化する中国
貿易などの国際取引で最も使われている通貨を基軸通貨といいます。第二次世界大戦前はイギリスのポンドが基軸通貨でしたが、戦後になると超大国へと成長したアメリカのドルが基軸通貨となりました。その後、アメリカが対テロ戦争やリーマン・ショックなどで疲弊すると、ドルもそれまでに比べて力を失いました。しかし、現在もドルにとって代わる通貨はなく、基軸通貨であり続けています。
そうしたなか、ドル基軸通貨体制を崩したいと考えているのがアメリカと対立している中国です。
各国の中央銀行は外貨準備のほとんどをドルで保有しており、その世界シェアは59%にのぼります。中国の人民元はわずか2・6%なので、現状ではドルの足元にも及びません。そこで中国は人民元のデジタル通貨、すなわちデジタル人民元を普及させようとしています。
外貨準備の通貨別割合
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