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中南米でハイパーインフレが起こりやすいのはなぜ? 画像:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年9月19日

中南米でハイパーインフレが起こりやすいのはなぜ?

268万%ものハイパーインフレが起こった中南米。
凄まじすぎる物価上昇が中南米で発生しやすい理由とは?

ハイパーインフレを引き起こしやすい中南米経済の特徴

中南米には左派政権の国が多く存在します。主要7ヵ国(メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、チリ、コロンビア、ペルー、ベネズエラ)のうちアルゼンチンを除く6ヵ国が左派政権で、アルゼンチンにしても2023年11月にミレイ大統領が誕生するまでは左派政権でした。

中南米諸国の社会は少数の富裕層と多数の低所得層に分断されており、多数派の低所得層がバラマキや所得再分配を重視する左派政権を支持する傾向にあります。そのため各国とも財政が悪化しやすく、慢性的な赤字になっているのです。

中南米経済のインフレ体質

もうひとつ、中南米経済の特徴としてインフレ体質であることが挙げられます。財政赤字と貿易赤字の相乗効果によってインフレが簡単に引き起こされてしまうのです。

実際、1980年代末〜90年代前半にはブラジル、ペルー、アルゼンチンで数千%もの猛烈なインフレ、いわゆるハイパーインフレーションが起こりました。

その後、2000年代以降は落ち着いていましたが、17年以降に再び加速。18年にはベネズエラでハイパーインフレが発生しています。

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