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飛行士として生涯をまっとうしたサン=テグジュペリ

35歳のときに多額の賞金が懸けられた長距離飛行の最短時間記録に挑戦しますが、リビア砂漠で不時着。水もない砂漠を歩き続けて数日後に生還、九死に一生を得たのです。この奇跡的な生還体験は、後にアカデミー小説大賞を受賞し、世界的なベストセラーとなったエッセイ集『人間の土地』(1939年)に収められています。

さらに第二次世界大戦中に亡命先のアメリカで執筆した『星の王子さま』着想の土台にもなりました。この哲学的な物語には、生死をさまようリビア砂漠で彼が実際に出会ったフェネックという動物が砂漠のキツネとして登場します。
大戦中、彼は名を成してもなお飛行士であり続け、北アフリカ戦線へ志願。最期は1944年7月31日、コルス島から
の偵察飛行中に消息不明となりました。

現在でもリヨンで愛され続けるサン= テグジュペリ

サン= テグジュペリ生誕100周年を迎えた2000年には、星の王子さまが寄り添う彼の像が建てられたほか、リヨン空港がリヨン・サン= テグジュペリ国際空港に、隣接する鉄道駅もリヨン・サン= テグジュペリTGV駅に改名。
リヨンには彼の名にちなんだものがたくさんあります。生まれ故郷、リヨンの国際空港が、命の危険を顧みず飛行士として生涯を捧げたサン= テグジュペリの名を冠するのは感慨深いものがあります。

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