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異常気象が世界経済を翻弄する? 人の手ではどうにもできない脅威 画像:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年8月14日

異常気象が世界経済を翻弄する? 人の手ではどうにもできない脅威

気温上昇、台風、洪水、山火事、熱波、干ばつ…。
異常気象は世界経済に多大な影響を及ぼす要因です。

異常気象は世界経済の最大リスク!

イギリスの保険会社ロイズ・オブ・ロンドンによると、異常気象の影響によって2023年以降の5年間で生じる可能性がある経済的損失は5兆ドル。日本の国家予算の5倍以上が吹き飛ぶほどの打撃を受けるのです。

2023年には、太平洋で海面温度の上昇によるエルニーニョ現象が7年ぶりに発生。同年7月は「観測史上最も暑い1ヵ月」となりました。

エルニーニョ現象は南北アメリカ大陸で猛暑や火災などをもたらし、アジアでは降水量の減少にともなう干ばつで農産物の生産量の減少を招きました。その影響は2029年頃まで続き、3兆ドルもの経済損失をもたらす可能性があると見積もられています。

2023年の異常気象

エルニーニョの影響もあり、世界各地で異常気象が発生。甚大な経済的損失のほか、多くの人命が失われた。

出所:気象庁

1、5~11月
カナダで大規模な森林火災が起こり、約18.5万㎢を焼失。

5~11月
アメリカ南部などで高温による死者が100人以上発生。

3、6~10月
日本では熱中症により104人が死亡。農業生産の減少、水力発電が難しくなり、電力不足が生じる。

3、6~9月
干ばつによりオーストラリアで小麦の収穫量が減少。山火事の発生率が上昇。

4~11月
高温に加えて少雨 がもたらされる。タイは干ばつに見舞われ、コメの収穫量が減少。

3~7月
インドやアフガニスタンで大雨による死者が1,000人以上発生。

7~11月
ペルシャ湾岸地域では高温・高湿度が日常となり、仕事の生産性が激減。

8、10~12月
西~東欧で月間降水量が平年比200~300%に。

3、6~11月
南欧や北アフリカで猛暑が続き、モロッコでは50.4度を観測。

2~4月
スペインやモロッコで歴史的少雨を記録。

サイクロン:2~3月
マラウィなどをサイクロンが襲い、850人以上が死亡。

大雨:9月
リビアを大雨が襲い、1万2,000人以上が死亡。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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