

更新日: 2024年7月22日
欧米と対立する権威主義の中ロの関係
ランドパワーの大国であるロシアと中国。
両国は、約4300kmの長い国境で接しています。
長らく対立・衝突を繰り返した後、反欧米のスタンスで手をとり合う両国の関係性とは?
中ロは対立しやすい関係性?
地政学ではランドパワー同士は対立しやすい関係にあり、実際、歴史的に対立・衝突を繰り返してきました。とくに18世紀から20世紀初頭、中国は不凍港を求めるロシアの南下政策にさらされてきました。
19世紀半ば、ロシアは弱体化した清朝に圧力をかけ、アムール川(黒竜江)左岸と沿海州を獲得。不凍港のウラジオストクを掌中に収めます。さらに20世紀初頭には、中国東北部を実効支配しました。
その後、ロシアはソ連、中国は中華人民共和国となると、どちらも社会主義国ということで蜜月関係になります。
ところが1950年代末、中国の最高指導者毛沢東をソ連が批判したことにより、再び関係が悪化。1960年代末には、国境が未画定だったウスリー川のダマンスキー島(珍宝島)をめぐって、総勢100万の軍勢による武力衝突が発生しました。この衝突はソ連の譲歩により短期間で終わったものの、核戦争の勃発が懸念されるほど深刻な事態に発展してしまったのです。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!