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中国政府による新疆ウイグル自治区への弾圧! なぜ独立させたくないのか? 画像:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年7月22日

中国政府による新疆ウイグル自治区への弾圧! なぜ独立させたくないのか?

中国の少数民族のひとつであるウイグル族。
強権的な中国政府により、繰り返しウイグル族への人権弾圧が行われているといわれています。
中国は、なぜウイグル民族を独立させたくないのでしょうか?

新疆ウイグル自治区と中国政府

中国では総人口の92%を漢民族が占めますが、残り8%は55の少数民族で構成されています。8%といっても総人口が14億人以上いるので、少数民族だけで1億人以上存在することになります。

中国政府は「すべての民族は平等で、差別や抑圧を禁じる」としてきました。しかし、トルコ系イスラム教徒のウイグル族が暮らす新疆(しんきょう)ウイグル自治区では、政府によるウイグル族への人権弾圧が行われていると報道されています。100万人以上が拘束され、強制労働や性的暴行、拷問などを受けたというのです。

さらに中国政府は、漢民族を新疆ウイグル自治区に移住させる一方、ウイグル族に不妊治療や中絶を強制しました。その結果、1955年に6%に過ぎなかった自治区内の漢民族が、2007年には40%まで増加したとされています。こうした行為を、欧米諸国はジェノサイド(民族大量虐殺)と厳しく批判していますが、中国政府は認めようとしません。

ウイグル族は漢民族とは言語も文化も異なるトルコ系の民族で、宗教的にもイスラム教徒が大半です。しかし18世紀半ば、中国(当時は清)は彼らの居住地を版図に組み入れ、支配下に置きます。そして独立の機運が高まるたびに武力で弾圧してきました。

近年は中国政府の弾圧が激しくなり、独立志向の有無に関係く、ウイグル族そのものを消し去ろうとするかのようにもみえます。なぜ中国は、そこまで強硬な姿勢をとるのでしょうか。

新疆ウイグル自治区と中国政府
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