更新日: 2024年7月22日
南北問題と南南問題~北半球に先進国が多く、 南半球に貧困国が多い理由とは?
世界地図をみると、経済的に豊かな国は北半球に多く、貧しい国は赤道周辺から南半球に多いことがわかります。
この経済格差を南北問題といいます。
さらに近年浮上してきた、途上国間の経済格差が南南問題にも注目です。
平均気温11℃が境目になる「南北問題」
経済的に豊かな国と貧しい国の経済格差を南北問題といい、国際社会の懸案事項となってきました。
アメリカの地理学者ハンチントンは、「文明が栄えるのは平均気温11℃前後の地域」と自説を述べました。これは経済にも当てはまり、豊かな先進国の多くは11℃前後の地域に分布する温帯に位置しています。一方、貧しい発展途上国は厳しい熱帯付近に多く集まっています。
この問題に、国際社会は資金援助やIMF(国際通貨基金)の融資などで対応してきました。しかし、世界銀行が定める「一日に2.15ドル未満の生活」を送る絶対的貧困に陥っている人が依然として存在し、その85%以上がアフリカやアジアなどの途上国に集中しています。
先進国と貧困国の分布
地理学者のサミュエル・ハンチントンは「文明が栄えるのは平均気温11℃前後の地域に位置している」と唱えた。著書『文明の衝突』でも有名。
北半球
経済的に豊かな国は北半球に多い。G7の国は北半球にしかない。
南半球
貧しい国は赤道周辺から南半球に多い。とくにアフリカやアジアに集中している。
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!