更新日: 2024年7月25日
イランによる革命の輸出!? 中東の地域大国イランの悪行とは
紛争は地政学リスクを高める大きな要因となります。
紛争の多発地域としては中東が挙げられますが、その多くに絡んでいるのがイランです。
イランは〝革命〞を輸出する国
1979年、イランではイスラム教シーア派によるイスラム革命が起こり、最高指導者ホメイニ師を頂点とする政教一致のイスラム共和国が誕生します。そして革命を自国のみで終わらせず、各地に波及させようと、〝革命の輸出〞を開始しました。
革命の輸出とは、具体的には各地のシーア派勢力などに武器を供与したり軍事訓練を施すなどして、反体制運動を支援します。たとえばパレスチナのガザ地区を支配するイスラム組織ハマスやレバノンのシーア派組織ヒズボラは、イランとのつながりが深い組織として有名です。
革命を輸出するイランVSアメリカ
そうしたイランのやり方に憤るアメリカは、1984年に同国を「テロ支援国家」に指定。2002年には当時のブッシュ大統領がイラク、北朝鮮とともに「悪の枢軸」と呼んで批判しました。
しかし、その後もイランは革命の輸出をやめません。ホメイニ師の後継者ハメネイ師は、イラクのサダム・フセイン政権が2003年のイラク戦争で崩壊すると、同国内にシーア派の民兵組織をつくって活動させました。さらに2010年からのアラブの春でシリアが内戦状態に陥ると、シーア派の一派であるアサド政権への支援を強化します。こうしてイランはイラク、シリア、レバノン、パレスチナと続くシーア派の多い三日月地帯で影響力を広げようとしてきたのです。
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