更新日: 2024年7月19日
中国の領土・ 領海拡張問題! 中国が作成した「新地図」に周辺諸国は怒り心頭
2023年8月、中国政府が新しい標準地図を発表し、周辺諸国から猛反発を受けました。
「新地図」には南シナ海やインド北東部などの係争地が、「領海」「領土」と記載されていたからです。
南シナ海の大半が中国の領海に!?
南シナ海は中国本土南部、台湾、インドシナ半島、カリマンタン島、フィリピン諸島に囲まれる海域で、海域内にはスプラトリー(南沙)諸島やパラセル(西沙)諸島が位置しています。ここは北東アジアとインド洋を結ぶシーレーンであるほか、海底に原油や天然ガスが埋蔵されているといわれており、中国とフィリピンなどが領有権をめぐって長年、対立を続けてきました。
その南シナ海の90%を、中国の新地図は領海と明記。フィリピンが領有権を主張するスプラトリー諸島も中国領としました。さらに南シナ海を囲んで一方的に主張してきた九段線を台湾東側に1本増やし、「十段線」としています。
中国は2000年代半ばからスプラトリー諸島で人工島を造成し、島内に滑走路を建設するなどして現在は軍事拠点としています。ベトナムが領有権を主張するパラセル諸島も同じような状況です。
オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所が中国の領有権を否定する判決を出しても、シーパワー化を進める中国は聞く耳をもたず、その判決を「紙くず」と切り捨てる有りさまです。
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